当たり前だと思っていたものが実はローカルだった──。地方出身者は人生のどこかでカルチャーショックを受けることがある。田舎から都会へ出た人ならば、きっと一度くらい経験しているだろう。 福岡出身の私の場合、手始めに﹁床をはわく﹂じゃなくて﹁掃︵は︶く﹂だったという洗礼を浴びて泣きそうになったのを今でも思い出すが、どうやら大の大人になった今でもカルチャーショックは受けるものらしい。というのも…… ・焼き鳥屋のメニューで違和感 先日、帰省した福岡でプラリと飲み屋へ入り、メニューを見てハッとする自分がいたのだ。 とり皮を食べまくるのは知る人ぞ知る福岡文化。メニューで推されているのも分かるってものだが……あれっ? お前ッ……!! そういえば久しぶりに見たような……それはまるで遠いところに住んでいる親戚と1年ぶりに会ったような感覚だった。 極めつけはメニューの先頭に立って堂々と﹁僕が一番人気です!﹂と豚