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買ってよかったもの
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人類の皆さん、小説書いてますか? この記事について この記事に書いてあること この一ヶ月ほど、遅ればせながらLLMによる小説執筆の支援という試みを実地でやってみたので、その中で結構良かったなと思ったプロンプトを紹介する。 使用したモデルはClaude 3 Opus。 この記事で書かないこと 生成AI「で」小説を書くことについての記事であり、生成AI「に」小説を書かせることについての記事ではない。 具体的に言うと、LLMに小説の本文を出力させる話ではない。本当のところを言うとちょっとは試したけど、ちょっと試したくらいでは全然使い物にならなかった。色々と工夫すれば違うかもしれないが、自分の場合、色々と工夫するほど興味を抱かなかった(だって、小説書くのが趣味なのに、そこは渡したくないだろ)。 一般的な注意事項 小説ないしはその原型となるアウトラインをテキストファイルにしてまるごとClaudeに読
この記事を書いた理由 昨日、文学フリマ東京35のWebカタログをチェックするスペース配信を行いました。 その中で、今回文フリ東京に出店予定の「(実在しない)切り抜きチャンネル」についてコメントしたところ、私と共にスピーカーになってくださったねじれ双角錐群のcydonianbananaさん、murashitさんのお二人が共にこのチャンネルをご存じでなく、また聞いてくださっていた方の中にも複数の方が「知らなかった、面白そう」という反応を返してくれていました。 自分は小説については感想をこのブログに書き残し、布教すべきものを布教したいと思っていますが、YouTubeなどの動画コンテンツは本分ではないというか、そんなdigってないし、見たものについても特別感想を書いたりはしていません(聴いた音MADをひたすらツイートし続けている事例はあるが……)。この「(実在しない)切り抜きチャンネル」についても
今回の新刊『故障かなと思ったら』は、《取扱説明書》がテーマです。テーマのフィーチャー度が高い作品から紹介すると、小林貫「取説ばあさん」は取扱説明書を求める妖しい老婆が登場するサイバーパンク・怪異譚であり、Garanhead「故障とは言うまいね?」では取扱説明書の地位が極度に向上した世界でそれを執筆する資格者「マニュアリストロ」たちの活躍が描かれます。石井僚一「森/The Forest」はレイ・ブラッドベリの「みずうみ」をもとにした美しい叙情SFですが思わぬ形で説明書が登場しますし、cydonianbanana「閲覧者」には開かれたままの取扱説明書が登場し、しかし登場人物は不在のまま縮尺一分の一の地図をめぐる冒険が進行していきます。全自動ムー大陸「直射日光の当たらない涼しい場所」は取扱説明書を題材とした短歌十首の作品で、短編小説アンソロジーのインターミッションとしても取扱説明書の広がりを感じ
2021年10月のサービス開始当初の使用感を速報した記事なので、最新の状況と異なる可能性がある点をご了承ください(2022年11月追記) してみた!!!(まだ出版されてません。登録完了して審査中の段階です) (追記)販売開始したので続きも書きました!! KDPまだ流行ってない頃にいち早く電子書籍を出してみてから早6年半。ついにKindle Direct Publishingが日本でもペーパーバックのオンデマンド出版に対応したとのことで、早速やってみました! 対応したよという記事がタイムラインに流れてきて知ったのが19:30、そこから作業して21:15に入稿しました。スピードでは負けない。 といってもそんなスピードで作品が書けるわけはなく、入稿したのは昨年発行したリフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』の収録作である『冷たくて乾いた』です。ちょうど先週末にPDF版をBOOT
夜ふかし百合アンソロジー発売のお知らせ|ストレンジ・フィクションズ @strange_fics #note https://t.co/BWvM2EXipK — ストレンジ・フィクションズ (@strange_fics) July 2, 2021 『夜になっても遊びつづけろ よふかし百合アンソロジー』に短編小説を寄稿させていただきました。 よふかし百合をテーマとするアンソロジーです。『異色作家短篇集リミックス』、『日本探偵小説全集リミックス』といった尖ったアンソロジーを世に送り出してきた創作文芸サークル〈ストレンジ・フィクションズ〉の別冊、つまりナンバリングタイトルじゃないやつ(?)で、同サークル有志+ゲストによる作品が集まっています。ゲストで書かせていただきました。錚々たる執筆陣の中に載せていただきありがたい限りです。 本合同誌はKindleにて配信され、チャリティ企画として収益は国境なき
リフロー型電子書籍にすることが絶対にできないオリジナル小説を集めた合同誌。 →まえがき ※リフロー型電子書籍:表示するデバイスの画面サイズや文字サイズ設定に合わせて、流動的なレイアウトで表示する電子書籍 春霞エンタングルメント /cydonianbanana 衛星カリストの採掘オペレーター・トマはその日、二〇五〇年のβ地球へログインし、山奥の旅館で恋人のニナと落ちあう。地球−カリスト間の通信ラグで四〇分間ずれた時間を過ごす二人の前に現れたのは、世界の仕組みに精通する謎めいた湯守の老婆だった——可能世界と宇宙の距離を超えて絡み合う、湯けむりSF恋愛譚! twitter: @cydonianbanana https://about.me/cydonianbanana しのはら荘にようこそ!/ソルト佐藤 『しのはら荘』は4つの部屋だけの小さなアパート。でもそこには、巨乳の美人管理人さんがいるので
第二十八回文学フリマ東京にて入手。 宣伝画像とか、Webサイトとかがかっこよかったので気になっていました。文フリ当日も謎のユニフォームを来た集団が売り子をしており非常に圧があった。メンバー紹介などをみるとデザイン担当とか決まっていてすごいなと。 7編のSF小説を収録。扉ページにかっこいいイメージの抽象画っぽいのが入っているのが素敵。それをめくったところに作品・作者紹介的なコメントがあるのは良し悪しかなと。情報としてはあったほうがいいけど、事前に読んでしまうと若干ネタバレ感もあり、作品を読んだ後に出てきたほうが良いようにも思いました。総じて面白かったので以下個別の感想を書きます。 『𝓢’』髙座創 地球上の多くの生命が滅び、人類も計算機上の意識だけとなった未来。次に起こりうる巨大な災害での滅亡を避けるために計算機上の意識は世界を知ろうとしていた。その一人であるリロは世界の微細な形状を調べてい
先日、雨月物語SF合同『雨は満ち月降り落つる夜』で文学フリマ東京に参加させていただきました。スペースを訪れていただいた方、どうもありがとうございました! 初めて文学フリマというイベントに行ったのはもう6、7年前、下手するともっと昔かもしれないと思うのですが、そのときは「へ、へぇ~こんな感じなんだ~……」と会場をうろうろし、その空気に飲まれ、瘴気にあてられ、特に何も買わずに帰ったのを記憶しています。そこから比べると最近は行ったら本を結構ポンポンと買ってしまうし、あまつさえ今回は合同誌の主宰として参加してしまったというのは、年とって耐性がついたというのか、丸くなったというのか、単に使える金が増えたからか、まあ大人になるのってそんなに悪いことばかりじゃないよね、と思います。 今回、印刷部数は各方面に聞いた話とか、参加させてもらっているねじれ双角錐群の情報とかを参考に、決して日和ったつもりはないま
2019年5月6日の文学フリマ東京にて頒布する雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』の告知記事です。特設サイト、(1)、(2)から先にどうぞ。 そうです。前後編とは言いましたが(3)がありました。 (1)(2)の作品紹介を書く上で、告知という位置づけで私や他の参加者を知らない方に向けて書くようにしたので、参加者の話(誰それらしい作品、みたいな)はしないようにしていました。でも、合同誌のコンセプトはわかったけどどういう人が書いてるの、という情報もなんだかんだあったほうが良いかもしれない、と思い、追加で記事を書くことにした次第です。以下、すべて私の個人的な見解ですが、参加メンバーの紹介をします。そういう紹介をすると必然的に内輪感が出てしまうのだが、そういう記事だと思ってください。あと、そんな紹介読んだってわからん、具体的にどんなのを書く人なんだよ、というのもわかるように、Web上で読める作品を
5.『boo-pow-sow』(志菩龍彦) 老後の楽しみでカジュアル剃髪して風流ぶって旅をする、現代で言えば早期退職して蕎麦を打ち始めた的なおっさんが、高野山で夜を明かすうちに豊臣秀次とその家臣の亡霊に行き逢ってしまう怪談『仏法僧』を踏まえ、高野山という霊場を舞台としつつ風流ぶったおっさんを排除して女子高生の話にした、幻想SF。おっさんを排除して女子高生にしたの英断すぎる。仏法僧という三文字をboo-pow-sowと表記するだけでSFっぽくなるのがすごく、方言とかも含めて音声的な感覚が鮮やかなのが良い。本合同誌の百合枠です(?)。 6.『巷説磯良釜茹心中』(雨下雫) 非の打ち所のない完璧な妻・磯良を迎え、しかし生来の浮気性から妻を裏切ってしまう男・正太郎が、嫉妬のあまり生霊となった磯良に襲われる怪談『吉備津の釜』の舞台を近未来に移し、吉備津神社の鳴釜神事をAIによる推薦配偶者制度に置き換え
【追記】Kindle版を配信開始しました!! 前後編に分けて告知記事を書きます。 特設サイト:雨は満ち月降り落つる夜 – 雨月物語×SF この本はなんなのか? 『雨は満ち月降り落つる夜』は、近世怪異小説の名作である雨月物語の9編をSF的に再解釈する小説合同誌です。雨月物語の要素を現代や未来に置き換えSF的に仕立てた小説や、雨月物語の世界と連続性をもった近未来を描いた小説などを9編収録しています。 雨月物語の評論とか解説をするものではなく、あくまでSF小説の合同誌です。 2019年5月6日(月祝)、文学フリマ東京にて頒布します。 雨月物語を知らないと読めないのか? 全くそんな事はありません。聖書をちゃんと読んでないとドストエフスキー読めないのか、というと別に読めると思いますし楽しめると思います。各種元ネタ知らなくても東方ProjectやFGO楽しめます。そういうレベルです。 また、たとえば雨
※このエントリはPR記事です 雨月物語という作品がある。 江戸時代に上田秋成という人によって書かれた怪異小説9編からなり、近世日本文学を代表する作品だと言われることも多い。しかし、じゃあ他に近世日本文学って何があるの、と言われると、ぱっと答えが出てこないという人も多いと思う。例えばこういうWikipediaのリストを見ると、フィクションの有名なタイトルとしては、井原西鶴『好色一代男』、近松門左衛門『曽根崎心中』、十返舎一九『東海道中膝栗毛』、曲亭馬琴『南総里見八犬伝』などなど、ああ文学史で名前が出てきたねという作品はたくさんあり、ちゃんと勉強した人はあらすじとか言えるだろうが、読んだことあるかと言われるとまあ読んだことなかったりする。どれもある程度の長さはあり、現代人からするととっつきにくさが無いとは言えない。 それと比べると、雨月物語のハードルは低い。部分的にというのも含めれば読んだこと
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