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82users
shujisado.com
オープンソースAI(Open Source AI)とは、オープンソースの状態にあるAIシステムのことである。これはある意味で自明なのではあるが、﹁オープンソースの定義﹂(OSD)を管理している米国の非営利団体Open Source Initiative(OSI)では、2023年からわざわざ新たに﹁オープンソースAIの定義﹂(OSAID: Open Source AI Definition)の策定を開始している。2024年の8月頃には定義のRC版が公開される見込みであるが、本稿ではこの新たな定義が何故必要になり、その定義がどのような機能するものであるかということに対し、主に佐渡が視点から時系列的に簡単に紹介していく。これによって日本国内においてOSAIDが認知され、AI開発コミュニティにおいて自由かつ透明性が確保されたシステムの必要性への理解が深まる一助となることを期待する。 OSIにおける
●
テクノロジー
●2024/07/01 08:44
●ai
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●オープンソース
●人工知能
●ライセンス
●oss
●機械学習
●学習
●techfeed
●ソフトウェア
163 users
shujisado.com
オープンソースとは何か? Open Source Definition(オープンソースの定義) 逐条解説書 v1.0, 2024年1月22日 佐渡 秀治 Open Source guy オープンソース(Open Source)とは、米国の公益法人であるOpen Source Initiative(OSI)が策定した﹁オープンソースの定義﹂(Open Source Definition)で書かれた条件を満たすライセンス及びそのライセンスが適用されるソフトウェアのことである。このオープンソースという用語は自由ソフトウェア(Free Software)の代替として企図され、広く一般へ自由なソフトウェアを広めるためのキャンペーンのための用語として人為的に策定されたが、その後のオープンソース・ムーブメントと呼ばれる熱狂期を経て、紆余曲折ありながらも現在では世界の様々な領域においてオープンソースは当た
●
テクノロジー
●2024/01/22 10:46
●oss
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●オープンソース
●ソフトウェア
●ライセンス
●資料
●document
110 users
shujisado.com
オープンソースが社会で受容されるにつれ、コミュニティの中においても一定の倫理が求められる傾向が強まっている。Code of Conduct(行動規範)を定める開発プロジェクトが多くなったのもその流れだろう。しかしながら、ライセンスによって使用者に対して倫理的な行動を求めることは現在に至っても忌避されており、それを悪だと看做す人々も多い。これは何故だろうか? (本稿は﹁オープンソースとは何か? Open Source Definition逐条解説書﹂の付録の一つとして収録されている文書である。) 嫌いな奴を排除する 大抵の人には嫌いな人がいるものだ。人間とはそのようなものだろう。その嫌いな人々に自分が開発したソフトウェアを使わせたくないという感情を持つことを中々否定できるものではない。そして、ソフトウェアの開発者には開発したソフトウェアに対する著作権が帰属する。著作権に基づいて第三者に対しソ
●
学び
●2024/01/19 11:22
●ライセンス
●OSS
●倫理
●ソフトウェア
●あとで読む
●著作権
●契約
●開発
●オープンソース
22users
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﹁オープンソースの定義﹂はDebianフリーソフトウェア・ガイドライン(DFSG)を流用したことは周知の事実であるが、何故Debianプロジェクトは一般的にはFree Softwareという用語の祖とも管理者ともみなされるFree Software Foundation(FSF)とは別に自由なソフトウェアの定義を定めたのだろうか?この疑問を解き明かすため、用語の定義から見た自由なソフトウェアの歴史についてここで述べる。 (本稿は﹁オープンソースとは何か? Open Source Definition逐条解説書﹂の付録の一つとして収録されている文書である。) FSFの自由ソフトウェア いわゆる自由ソフトウェア(Free Software)運動の開始は、1983年9月にRichard StallmanがUSENETニュースグループに﹁GNU(Gnu’s Not Unix)と呼ばれる完全なUNI
●
テクノロジー
●2024/01/15 12:54
●oss
●あとで読む
●linux
21users
shujisado.com
2023年8月10日、長らくオープンソース業界の優等生として一般的に扱われてきたHashiCorp社がTerraformを含む全ての製品と幾つかのライブラリの将来のリリースについて、Mozilla Public License v2.0 (MPL-2.0) からBusiness Source License v1.1 (BUSL-1.1) への移行を発表した。 このプロプライエタリ化に対してオープンソースコミュニティから強い反発の声が上がり、Terraformをフォークする動きが表面化した後、9月20日にはそのフォークがOpenTofuプロジェクトとしてLinux Foundation傘下にて運営されるほどの動きにつながった。本稿では、このメカニズムを明らかにするために、特にライセンス観点から解説していく。 (注‥元々、この文書はOpenTofu発足直後に書かれたものであり、当時とは状況が
●
テクノロジー
●2023/12/14 09:30
●OSS
●著作権
●あとで読む
13users
shujisado.com
SSPL(Server Side Public License)は2018年10月にMongoDB社が発表したライセンスである。MongoDBはそれまでAGPLv3(GNU Affero General Public License)を採用してきたが、クラウドベンダーがただ乗りしていることを理由として掲げてSSPLの正当性を主張し、現在もその利用を推進している。一方、オープンソースのコミュニティにおいては、SSPLがオープンソースの定義に反するというだけでなく、ライセンスとして使用することへの忌避感も生じている。 本稿では、そのSSPLの条文とオープンソースおよびライセンスとしての適格性について論考する。 SSPL条文分析何を?誰にどうする場合?条件 (何をしなければならないか)AGPLv3とSSPLとの違いのまとめオープンソースへの適格性ライセンスとしての適格性主張通りのライセンスである
●
テクノロジー
●2023/12/12 14:47
●ライセンス
●OSS
●著作権
3users
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LinuxWorldの基調講演という場で華々しく発表されたAndover.netの買収はオープンソースコミュニティへは大きなインパクトを与えたが、市場の反応はその逆だった。ハードウェア事業とはかけ離れた事業に大きく投資す続きを読む “ドットコムバブルの終焉とVA Linux Systemsの崩壊”
●
学び
●2021/11/09 14:11
●OSS
695 users
shujisado.com
さて、ついに退職エントリだ。私は米国のオープンソース・ムーブメントを日本で再現するためのコアを作るために民間企業へやってきたはずだった。それから21年、随分と長い航海になってしまったが、結局様々な尻拭いを続けてきたという感慨ばかりが起きてくる。一つの歴史として書き残すいいタイミングなのでその苦闘を振り返っておこう。 なお、長く付き合いが続いてしまう米国側法人は下記のように名称が変化している。なるべく頭に米国と付けて日本側法人と区別しやすいように記述するが、突然名称が変わったりするので注意してほしい。多くがもはや消滅した法人のことなので、さすがに一気読みするような酔狂な人はほぼいないと思うが。 VA Research Andover.net ↓ ↙︎ (VAによる買収) VA Linux Systems ↓ ↘︎ (Andoverから社名変更) VA
●
テクノロジー
●2021/11/09 09:18
●OSS
●あとで読む
●歴史
●history
●linux
●OSDN
●オープンソース
●プロジェクト
●開発
●Sourceforge
31users
shujisado.com
ガラパゴスとは、言わずと知れた東太平洋上の赤道下にあるエクアドル領の島々のことだが、日本においてはもう一つ意味がある。IT界隈を中心にいわゆるガラパゴス化と呼ばれる日本で独自進化を起こすサービスやプロダクトが発生する現象や状態を指す言葉のことであり、先進的な進化という良い面もあれば独自進化が行き過ぎて取り残されるという悪い面もあるというこの用例におけるガラパゴスの起源はおそらく私にある。過去に若干は起源についてTwitterでつぶやいたことはあるが、故あってあまりおおっぴらには語ってこなかったのでその歴史が曖昧なままになっているようだ。 このまま放置しておくほうが良い気もするのだが、歴史に空白を残しておくのは少々気が引ける。時期的にもいろいろと迷惑をかけなくなっているだろうし、ここで供養を兼ねてその歴史を残しておこうと思う。 ガラパゴスの黎明期 スマートフォンといわゆるガラケーが並立してい
●
学び
●2021/10/14 12:25
●言葉
●歴史
●日本
●oss
●language
●ケータイ
●culture
●japan
38users
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GoogleやMicrosoftといったビッグテックにOpen Source Program Office (OSPOという略で界隈では通じる)という部署が存在することは日本でも知られているが、現在では多くのグローバルIT企業にも同名の部署が存在する。近年では中国系の企業での設置が目立つが、日本でもサイボウズ、メルカリといった企業には存在するようだ。 名前で勘違いする方もいるかと思うが、このOSPOという部署はオープンソース開発を行っている部署のことではない。一言で言えば、オープンソースの世界と企業の内部との全ての接点に関与し、それを支援することで円滑にオープンソースの価値を享受するための部署である。時には法務やコンプライアンスの部署に見えるし、マーケティングや広報のようにも見える。また、社内の情報システム部門の一部のように見えることもある。もう少し詳細にOSPOの役割を列挙すると以下のよ
●
テクノロジー
●2021/08/05 13:50
●oss
●あとで読む
●プログラム
●biz
●マーケティング
8users
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LinuxWorldの基調講演という場で華々しく発表されたAndover.netの買収はオープンソースコミュニティへは大きなインパクトを与えたが、市場の反応はその逆だった。ハードウェア事業とはかけ離れた事業に大きく投資する意味を当時では見出すことは難しいことは容易に想像できる。そのため、VA Linux社はまた即座に行動しなければなかった。 このあたりからVA Linux社の歯車が狂ったように私は考えているが、この2000年2月から崩壊までのVA Linux社の行動を追う。 パニックバイ3月に入り、VA Linux社は上場後初めての四半期決算の発表を行う。売上はわずかながらのとうとう2,000万ドルを越え、粗利も増加し、1,000万ドルの損失を出しながらも成長率を加味すれば割と明るい決算だったように思う。 ただ、これも市場の大き過ぎる期待に応えるものではなかった。 Andover.net
●
テクノロジー
●2020/08/18 16:13
●OSS
3users
shujisado.com
オープンソースという言葉がVA Research社のオフィスで誕生して以降、VAを取り巻くビジネス環境は激変することになった。 創業からの数年間は成長とは言っても微々たるものであり、200万ドル程度の年商、つまり当時の秋葉原の小さな雑居ビルに入居していた多くのショップブランドのPCショップよりも小さいような規模であったわけだが、オープンソースというキーワードが突然脚光を浴びてからは、四半期毎に売上が倍増していくような急成長のペースに乗った。 ヒト・モノ・カネといった個別の内容に分けて1998年から1999年にかけてVA社に何が起きていたかを記していく。 ベンチャーキャピタルからの投資VA社のCEOのLarryはよくSun Microsystems社のビジネスとの比較を好んでしていたような記憶がある。Sunが高価なSPARCのSolarisマシンをあれだけの規模で売っているのだから、同等性
●
テクノロジー
●2020/08/18 14:46
3users
shujisado.com
VA社からは完全にずれるが、ソースウェア(Sourceware)という語についてもう20年近く心の奥底で気になっていたので供養として書いておく。 オープンソース受容へと動いたFreeware Summitにおいて、Cygnus Solutions創業者のMichael Tiemannがソースウェアという語句を提案していたことは前回の記事にて触れたが、この語は投票で敗れ、そのまま忘れ去られたというわけではない。現在もGDB、Binutils、CygwinといったCygnus社の影響が強かったフリーソフトウェアをホストするsourceware.orgのホスト名として残っている。 Cygnus Solutionsは、98年当時において最も成長を遂げていたフリーソフトウェア企業であり、GDB、GCC等のカスタマイズ、機能改善、バグ修正といったサポートをCygnusから受けていた日本の大手企業も多か
●
世の中
●2020/08/18 14:40
67users
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VA Researchの歴史においてオープンソースは外せない話題であるが、特に1998年の2月から4月までの期間はVAを抜きにしてもオープンソースにとって極めて重要な出来事が多いのでやや詳細に書いていく。現在、一般的にオープンソースの誕生は下記のように説明されることが多いのではないかと思う。 ﹁Netscapeブラウザのソースコード公開計画の公表を受け、1998年2月にLinuxとフリーソフトウェアの開発者、コミュニティリーダーらがシリコンバレーに結集し、フリーソフトウェアに替わる用語としてオープンソースという言葉を生み出し、その定義を定め、オープンソースという商標を管理する組織を作った。Linus Torvaldsなどの著名なハッカーがそれに対して賛同し、一般に広まった。﹂ 特にフェイクが含まれているわけでもないし、大概これで問題ないようには思うのだが、何故、この言葉を生み出す必要があっ
●
テクノロジー
●2020/08/18 07:09
●OSS
●歴史
●オープンソース
●Debian
●ソフトウェア
●history
●linux
●開発
●Ubuntu
39users
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教材をオープンソースにって言う時に毎回オープンソースはソースコードを示す言葉で教材を指す言葉じゃないだろと突っ込みたくなるわけだけど、まあハードウェアでもオープンソースって言ってる人いるから大丈夫やろと思ってる — おってぃ (@otty_uma) August 3, 2020 上記のようなツイートを見かけた。 特に変わった内容ではないと思われる方も多いと思うが、私にとっては実に興味深い視点で書かれていると感じた。一つはこの方がオープンソースのソースはソースコードのソースであると言っている点。もう一つはオープンソースはソフトウェア(ソースコード)を指し示す用語であると暗に言っている点である。 なるほど。 確かにソースコードをオープンな状態にするという意味合いからの用語であると考えれば、オープンという言葉の捉え方にも依るものの我々が思うところのオープンソースと何となく一致するように思える。そ
●
テクノロジー
●2020/08/17 21:44
●oss
●あとで読む
●考え方
●Culture
●History
●web
●社会
5users
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LinkedInは世界最大のビジネス向けのSNSらしい。ただ、日本ではとりあえず登録したものの人材、不動産、マルチと謎のVIPやセレブからの怪しい勧誘がやってくるサイトという認識を持っている方のほうが多いのではないだろうか。転職に使えないことはないのかもしれないが、他の転職サイトや下手をするとTwitterのほうが日本では転職に使えるケースが多いだろう。 そんなLinkedInであるが、特にアメリカでは転職時にはリファレンス(推薦状)が必要なため、上司と部下の関係性を良好に保ち、相互に必要なリファレンスをいつでも取得できるようにしておくためのプラットフォームとしてLinkedInは必須の存在に登りつめた。そのため、ほとんどの社員がLinkedInに登録しているという会社も多かったように思う。おかげでLinkedInで所属の人数を確認するだけでその会社のヘッドカウントも推測できた。 日本では
●
世の中
●2020/07/28 15:45
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