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保護者が第2子のために育休を取ると、上の子が強制的に保育園を退園させられる埼玉県所沢市の「育休退園制度」を巡り、市長選で初当選した小野塚勝俊市長(51)は30日、就任会見で廃止を宣言した。制度は2015年度から続き、保護者に不評だった。小野塚市長は「きょうが子育てしやすい所沢市に転換していく最初の日。市長が変われば、生活が変わると申し上げてきた通りにしたい」と述べた。 既に退園の子も検討 制度は、保護者が第2子以降の出産で育児休業を取得すると、上の子(3歳未満)は通っていた保育園を退園させられる。2022年度は105人が退園した。 小野塚市長は、30日からは退園を強制せず、既に意思に反して退園させられた子どもも希望に応じて保育園に戻れるよう検討する考えも示した。 ただ、制度では育休退園すると上の子の再入園と下の子の新規入園の際、保育の必要度の評価点数が加算され入園が有利になる特典もあった。
川崎市教育委員会は10日、多摩区の市立稲田小学校で、屋上プールの水をため始めたものの、止めるのに失敗し、約2175立方メートルの水を流出させたと発表した。同校のプール約6杯分に当たり、損害額は約190万円。川崎市教委は川村雅昭校長と男性教諭の過失による事故と判断し、損害のうち計約95万円を2人に請求した。市教委による校長と教諭への賠償請求に対し、市内外の教育関係者らから抗議の声が上がっている。 止めたつもりが、ブレーカーのせいで… 川崎市教委学事課によると、5月17日午前11時ごろ、稲田小の30代の男性教諭がスイッチを操作して注水を始めたが、ろ過装置も同時に作動させてしまったため、職員室の警報音が鳴った。教諭は警報音を止めるためにブレーカーを落としたが、その際、注水スイッチの電源も喪失した。 同日午後5時ごろ、同じ教諭が水を止めるために注水スイッチを切ったが、ブレーカーが落ちたままでスイッ
「私は生まれなかった方が幸せだと思っている。子どもを持ちたいとは思えません」-。岐阜県の女性(35)から、本紙に、そんな投稿が届いた。全ての人の出生を否定的に捉える考え方は「反出生主義」と呼ばれ、関連の書籍が出版されるなど注目を集めつつある。この女性もそうした考え方を支持する一方で、恋人がいて複雑な思いも。「多くの方の意見を聞いてみたい」という女性と会い、思いに耳を傾けた。 全てに嫌気 心地いいのは「無の状態」 生まれなかった方が幸せだと考えるのはなぜか。女性は「働くことや家族との関わり、日常生活の全てに嫌気が差している。頑張ることにも、ただ生きることにも非常に疲れた」と話す。反対に心地いいと感じるのが「無の状態」。寝ている間の無意識が好ましく、起きている間は「考えることも意識がある今も嫌」という。 そうした感覚は幼い頃から。最初の記憶は定かではないが、小学校低学年で、両親に「私は自殺して
「娘がテストで掛け算の式が逆だとしてバツになった」。東京都内の女性から東京新聞「ニュースあなた発」にこんな訴えが届いた。掛け算の文章題で答えが合っていても、式の順序が逆だと間違いなのか。その是非を巡っては50年前から論争が続いているが、いまだ決着していない。近年は、採点がSNSで炎上するケースも散見される。学校現場や文部科学省を取材してみると、変化の兆しも見られるが…。 「1つ分の数×幾つ分」…1つ分とは? 現在小学3年の娘が2年だったとき、算数テストで「車が6台。1台に5人乗ると何人乗れるか」という設問があった。娘の書いた式は「6×5」だった。「6台の車に1人ずつ乗せていくから6人で、それを5回繰り返す」と考えたからだが、バツが付けられた。 文科省の「小学校学習指導要領解説 算数編」によれば、小2で掛け算を教える際、「1つ分の数×幾つ分」の順で式を立てることになっている。例えば「4人にみ
サバ美の手術 偉大な音楽家の死 前回、もうすぐ手術を受けると書いたうちの猫サバ美は、無事に術後1カ月たち、穏やかに過ごしている。ばっさりと縦に開いていた傷口もすこし凹凸があるくらいで、そられたおなかの毛もふわふわとした産毛が気持ちいい。サバ美が受けた大手術の術後としては獣医師も驚くほどの回復力で、入院も2泊のみ、家に帰ってからはどんどん動き回って棚の上に登ろうとするのをまだだめーー!と止めていたほど。 生き物が日に日に回復する様は神秘的だ。当人の意志や努力とは別のところで、治癒力が身体を乗っ取るとでもいうような、大きな力を感じる。自分の子宮筋腫の手術や帝王切開の時に感じた、その「日に日に良くなる」という実感は、その後の私の人生を支えている。生きていればいつか傷は癒えると、どんなに痛い時も思い出す。希望が片隅にある。 先日、偉大な音楽家が亡くなった。親戚のような特別な人だった。直接ありがとう
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