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こんにちは。技術部プラットフォームグループのshibatchです。プラットフォームエンジニアとして、主にSUZURIとminneをより良くするおしごとをしています。 さて私が主として携わっているSUZURIですが、2014年のサービス開始以来、一貫してHerokuを利用してきました。このたび、10年間使っていたプラットフォームを卒業し、新たにAmazon EKS(Elastic Kubernetes Service)へ移す方針に決めた経緯についてお話しします。EKSに移すという決定にするまでに多角的に検討し、時に悩みながら決定した過程について明らかにしていきます。 なお、現在プラットフォーム移設の真っ最中であり、移設の詳細な内容はこの記事に含めません。移設作業はほぼ完了に向かっており、また別途お話しする予定です。 この記事は以下の3部構成になっています。 Herokuから移行しようと思った
新緑の候、どこまでも澄んだ空気が視界を広げるように、システムの透明性が深い洞察を可能にしていることと存じます。技術部プラットフォームグループのそめやポチです。 2024年5月9日に、「Pepabo Tech Conference #22 春のSREまつり」と題した技術イベントを開催しました。「SREまつり」とは、ペパボのエンジニアたちがSREについての知見を発信することで、社外のSREコミュニティとの交流を図るイベントです。 昨年の春のSREまつり、夏のSREまつりに続いて、3回目の開催となりました。恒例イベントとして社内外に定着しつつあると感じています。 イベントは、物理会場とライブ配信会場の2つの会場で開催しました。物理会場は、シナジーカフェGMO Yours・フクラスという、GMOインターネットグループのカフェスペースを使用しました。ライブ配信会場は、YouTube Liveを使用し
こんにちは。技術部プラットフォームグループのharukinです。 この記事では、私たちが提供するネットショップ作成・運用のためのECプラットフォーム「カラーミーショップ」のデータベースを、Amazon RDSのブルー/グリーンデプロイを利用し、MySQLのバージョン5.7.38から8.0.35へアップグレードした経験についてご紹介します。カラーミーショップにおいてはこれが初の試みでした。Amazon RDS固有のファーストタッチレイテンシーの解除方法や、ダウンタイム時間の計測についてもお伝えします。 Amazon RDSのブルー/グリーンデプロイを活用するメリットは、本番環境に準ずるステージング環境を構築し事前検証が可能であることです。ステージング環境は約1分で本番環境に昇格させることができ、昇格時に許容ダウンタイムを超えたり、レプリケーションやインスタンスの問題が生じた場合は、自動的にプ
こんにちは、技術部プラットフォームグループでSREをやっているgurasanです!今回は先月開催されたYAPC::Hiroshima 2024にペパボから2名が登壇しましたので、イベントレポートをお届けします!ちなみに連日広島名物を食べ歩いていました。どれもこれも美味しくて良い街でした。 登壇したセッションの感想 入門EOL対応 ~SREが鉄板の流れ全部見せます編~ by gurasan 昨年のYAPC::Kyoto 2023に続けてプロポーザルを採択していただき登壇させていただくことができました。今年はEOL対応というテーマで登壇しました。このテーマで登壇に至った経緯としてはこれまでEOL対応をテーマとした資料やスライドというのがなく「このノウハウをまとめると助かる人が多いのでは?」と思い取り上げてみました。懇親会でもポジティブな感想を多くいただけて大変嬉しく思っています。 参加ブログも
この記事の担当 @kawaD はじめに こんにちは!技術部 Corporate Engineering Group(CEG)のkawaDです!CEGは、いわば情シス部門であり、仕事内容は多岐にわたります。その中の一つに、業務用PCの管理があります。 JamfやIntuneといったMDMは導入していますが、レンタル契約管理や入退者のPC管理についてはGoogleスプレッドシートを利用しています。このGoogleスプレッドシートでの管理に課題を感じていて、イケてる仕組みを目指してSnipe-ITを検証してみました。 Snipe-ITを使ってみた背景 弊社では業務用PCを2年間の契約でレンタルし、毎月約30台の切替管理作業を行なっています。PC台帳は頻繁に更新され、ベンダーとの連携もあり、Googleスプレッドシートでの運用が難しくなりました。 具体的な課題 PC運用が複雑 パートナーが利用する
セキュリティ対策室の 伊藤洋也 ( @hiboma ) です 2/21(水) ファインディ株式会社様 主催の インシデントマネジメント 事態収拾のための取り組みに迫る Lunch LT にオンラインで登壇しました。 イベントは次のような趣旨で開催されました。 インシデントが発生した際にスピーディにサービスを復旧させることはもちろんのこと、発生した事象への再発防止に向けた対策を講じることも重要です。インシデントへの事前準備、発生時の対応、振り返りの一連の管理はサービスの信頼性維持のための一環となっております。 本イベントでは、それぞれインシデントへの対応の管理や改善をされてこられた方々から、取り組みの事例やその際の考え方等を広く共有していただくことで明日から使える気づきや学びを得られるイベントを目指します。 今回、このイベントで インシデントマネジメントとエンジニアリングのかけ算 - 自動化
こんにちは!ペパボ研究所 研究員のわたさん @ae14watanabe です。 世の中ではAIが昨年から盛り上がっていますね!1 ペパボも例外ではありません。 ペパボのSlackには、機械学習やAIに関してみんなで雑談するチャンネル ai_waiwaiがあり、大盛り上がりしています。 私はこの社内のSlackチャンネルで「日刊AIニュース」という取り組みを約4カ月ほど毎日行っています。 その名の通り、毎日AI・機械学習の新しいトピックについて、概要の紹介と簡単な解説を行っています。 今回はこの取り組みについてご紹介します。 なぜやっているのか? ペパボでは、ミッションである「人類のアウトプットを増やす」ために、昨年から各サービスへのAI導入を積極的に行い、ユーザの皆さんのアウトプットを促進する機能開発を進めています。 今年はこの取り組みをさらに進めつつ、AIが日常的に利用される社会の動きに
minne事業部プロダクト開発チームのtepiです。DependabotでAndroidのライブラリが検知できない場合の対処方法についてご紹介したいと思います。 Dependabotとは 事象 デバッグ 理由 対処法 対処法後 まとめ Dependabotとは DependabotはGitHub上で動く自動でライブラリのアップデートを検知できるツールです。 ペパボではGitHub Enterpriseを使って開発を行っており、社内的にはDependabotが推奨されているため、先日公開された記事にも記載の通りRenovateからDependabotに移行しました。 事象 上記の通り移行を行ったのですが、全くPRが作成されないライブラリがいくつもあり、 最初はライブラリがきちんとアップデートされているかつそこまで更新頻度が多くないのかと気にしていなかったのですが、 ある時調べたところ全くアッ
こんにちは!技術部プラットフォームグループのharukin, pochyです。 この記事では、「ISUCON」を模したパフォーマンスチューニング研修を複数社合同で実施した概要と、そのための準備について紹介します。 研修について 目的 今回の研修の目的は次のものとしました。 パフォーマンスチューニングの問題を会社横断でチームを組成し取り組むことで、サーバサイドやインフラのパフォーマンス・チューニングを中心に幅広い知識を総動員して課題解決に望む。 課題解決過程のコミュニケーションを通じて、会社の枠を超えた同期作りを促進する。 概要 今回の研修では、チームごとにパフォーマンスチューニングの課題に挑戦しました。 実際のISUCONのように、各チームにwebサーバーを貸し出す形式です。各チームはそのアプリケーションを時間内にパフォーマンスチューニングし、最適化された度合いによってチームに点数をつけま
はじめに 2023年12月13〜19日の間、ペパボ技術部の新人2名が、株式会社ハートビーツ様ご監修のもとに実施されたインフラ領域に関する研修に参加しました。 目的 本研修を通じて、多くのサービスで利用されるインフラ基盤の汎用的な技術の習得を目指し、今後、業務にジョインする際にスムーズに各ツールや技術を扱えるようにする。 また、インフラ技術に対する距離感を縮め、自信を持って業務に臨めるようにしたい。 研修でやったこと 以下が最終的な構成内容となります。 具体的にはAWSに構築したパブリックなVPC上で2台のEC2の冗長構成をとり、 ロードバランサとしてはALBでHTTP/HTTPSを受けるように構えております。 なお、ドメインの名前解決にはRoute53を活用しています。 サービス運用中のログ取得にはfluentdを利用し、取得した内容はS3に取集しております。 ログの確認はAmazon A
はじめに こんにちは、minne事業部 Webアプリケーションエンジニアの@inowayです。2023年12月にGoogle Cloud Associate Cloud Engineer(ACE)に合格しました。本記事では体験談を元に、WebアプリケーションエンジニアがGoogle Cloud 認定資格を受験するメリットについて書いていきます。 Google Cloud ACEとは Google Cloudの認定試験ガイドには以下のような記述があります。 Associate Cloud Engineer は、アプリケーションとインフラストラクチャのデプロイと保護、複数のプロジェクトで実行されるオペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの保守を行い、ターゲットのパフォーマンス指標が達成されるようにします。また、パブリック クラウドとオンプレミス ソリューションの実務経験が
訂正 2024-01-31: 指定するメールヘッダの用法を訂正しました。訂正以前はList-Unsubscribe-Post ヘッダにエンドポイントのURLを記載するとしていました。正しくはList-Unsubscribe ヘッダにエンドポイントのURLを記載します。また、List-Unsubscribe-Post ヘッダには List-Unsubscribe=One-Click と記載します。 はじめに こんにちは、新卒 13th の@donokunです。12 月は SUZURI 事業部に参加して、いちごジャムとたまごペーストがトーストにあうことを学びました。騙されたと思って喫茶店のモーニングで試してください。ジャムが塗ってあるトーストにたまごペーストを上から塗って食べるのです。 この記事ではワンクリックでの配信停止(one-click unsubscription)という E メール送
昨今、OpenAIのChatGPTをはじめとする、生成AIの発展が注目されています。 弊社の運営するECサイト構築サービス カラーミーショップ においても、生成AIの活用を進めています。 2023年には、カラーミーAIアシスタント(β)をリリースしました。 今回は、昨年提供を開始した生成AIに関連する機能とは少し違う、生成AIとカラーミーショップの使い方について説明します。 OpenAI GPTsとカラーミーショップAPIを組み合わせて作成できる、ショップ運営アシスタントの紹介です。1 この記事に従えば、すぐに使えるショップ運営アシスタントを、開発者に限らず、誰でも作成できます。ただし、本稿で使用するOpenAI GPTsの利用には、OpenAI社の有料サービス ChatGPT Plusへの加入が必要です。アシスタントの作成/利用に必要なため、この点はご注意ください。 ショップ運営アシスタ
こんにちは、技術部プラットフォームグループのyuchiです。 趣味でLily58という自作キーボードを設計したり同人誌を書いたりしています。 自分は社内Slackで自作キーボードの話題が出たときにはすぐに反応できるようにSlackのマイキーワードを設定しています。 以前から「社内の自作キーボードユーザーの数を増やすために組み立て会をやってみたい!」と思っていた中、「自作キーボードを作りたい」という声を複数見つけたので社内で自作キーボードを作りたい人を集め組み立て会を開催しました。 今回は主に自作キーボードを組み立てたことのない初心者向けということで3部構成で行いました 自作キーボードを選ぶ会 自作キーボードを組み立てる会 自作キーボードをカスタマイズする会 自作キーボードを選ぶ会 現在、様々な自作キーボードキット、キースイッチ、キーキャップの選択肢が増えています。これにより、「何を選んで良
はじめに ホスティング事業部のWebエンジニア@daiです。入社したてのエンジニア向けOnboardingプログラムであるペパボカクテルについて、プログラムの体験者目線で効果・感想を書きます。(ペパボカクテルの概要などはこちらの記事でご紹介しています) 本記事では、行った取り組みのうち「やっていきシート」「Slackのpepabo-cocktail チャンネル」に絞って書きます。 やっていきシート やっていきシートとは ペパボでどうありたいか・何を成し遂げたいか、および目標達成に向けた施策(やっていくこと)をまとめたドキュメントです。 毎週施策に対する行動を振り返り、次の週に向けたアクションプランを話し合います。 やっていきたいことを立て、それにつながるアクションを1カ月ごとに3カ月分立てます。 以下は、私のやっていきシートを一部抜粋したものです。 # ペパボで私がやっていきたいこと -
こんにちは、EC事業部エンジニアのryoma123です。私の所属しているCRE(Customer Reliability Engineering)チームでは、ECサービスを利用するユーザーが直面する問題を取り除くためのサポートを行っています。私たちのチームにはお問い合わせ対応という業務があり、カスタマーサポートチームからエンジニアに引き継がれる技術的な問題への対応、たとえばプログラミング言語やサーバー構成などの知識を必要とするお問い合わせへの回答などを指しています。今回は、私たちがサービスの改善のために実施している「お問い合わせ対応のふりかえり」についてご紹介します。 サービス改善のためのふりかえり 私たちのチームは、お問い合わせ対応のふりかえりを隔週で実施しています。ここでは、過去に対応したお問い合わせをふりかえり、対応を通じて得られた知見を共有します。最後に、ユーザーからのお問い合わせ
はじめに こんにちは!chiroruです!先日開催されたCloudNative Days Tokyo 2023に、今年も技術部プラットフォームグループ(以下PFG)のメンバーが参加しました。この記事では、そのイベントレポートをお届けします。 CloudNative Days Tokyoとは CloudNative Daysは、クラウドネイティブコミュニティの有志によって主催されている技術カンファレンスです。今年も、オンラインとオフラインのハイブリッドでの開催でした。 参加した感想 それぞれのメンバーから、イベントに参加しトークを聞いた感想を紹介します。 shibatch まずこの場で、イベントの企画、運営に携わったすべての皆様に感謝申し上げます!これまでもオンラインのイベントには参加経験がありましたが、リアルイベントに参加するのは今回が初めてでした。自身の仕事に直接関連する内容が多く、他社
記事の概要 Kaigi on Rails とは何か? 運営メンバーとして参加した理由 運営として参加してどうだったか まとめ 記事の概要 この記事では、2023.10.27 ~ 2023.10.28に行われたKaigi on Rails 2023にGMOペパボのパートナー4名が運営メンバーとして参加した理由と感想を紹介します。 Kaigi on Rails とは何か? Kaigi on Rails(以下、KoR)のコンセプトは「初学者から上級者までが楽しめるWeb系の技術カンファレンス」です。その名前の通り、Ruby on Railsが中心のカンファレンスですが、それに限らず、広範にWebに関する話題も取り扱います。例えば、フロントエンド技術やプロトコル、設計手法、決済をテーマにしたトークなども行われています。 初回の2020年を皮切りに、2021年、2022年はオンラインで開催されてきま
こんにちは。技術部プラットフォームグループのharukinです。 今回は、NGINXのngx_http_limit_req_moduleでの$binary_remote_addrを使用して、IPアドレス単位のレートリミットを設定した話をします。NGINXへの理解が浅い状況から、データに基づく統計手法を用いて通常リクエストと異なるリクエストを見分ける方法を探っていく過程についてもご紹介します。 これは🎄GMOペパボエンジニア Advent Calendar 2023の15日目の記事です。 背景 やったこと 当初のNGINXの理解 NGINXの理解の進展 適切なrateとburstの値を考える 標準偏差を活用してrateとburstの値を決定 どういった効果があったか まとめ 背景 私たちのサービスでは、一般ユーザーの商品購入リクエストとは異なる、機械的で短期間に集中するようなリクエストをブ
こんにちは、技術部プラットフォームグループのそめやポチです。最近は生成AIとレスバトルする仕事をしています。 この記事では、GMOペパボのグループ企業であるGMOクリエイターズネットワークにおける、サービスの監視体制の構築について紹介します。 なぜGMOペパボに所属している私がGMOクリエイターズネットワークの記事を書くかというと、10月からペパボの技術部としてGMOクリエイターズネットワークのエンジニアリングをお手伝いしているからです。ペパボの技術部は特定サービスには属さず全社横断的に技術施策を実施する組織です。このたび、会社の枠を飛び越え、GMOクリエイターズネットワークが提供しているWebサービスの、主にインフラ・セキュリティ・運用周りをお手伝いすることになりました。 2023年4月にジョインしたGMOクリエイターズネットワークの技術責任者であるぼいらーさんの記事にある通り、エンジニ
こんにちは!SUZURI事業部デジタルコンテンツチームのyukunです。 最近、SUZURIの一部の機能に使っているNode.jsのアプリケーションが重くなりエラーやタイムアウトが頻発するという事象が起こりました。 そのアプリケーションはpuppeteerを使ってHTMLのスクリーンショットを撮りPNG画像として返すExpressサーバーです。 しかし、開発環境やステージング環境では動作していたので、原因はコードの変更によるものではなく、アクセス数の増加によるものだと推測しました。 まずは、水平スケーリングを行いコンピューティングリソースを増やすことを検討しましたが、アプリケーションの処理自体はそんなに遅くないはずだと思い最適化を試みました。 Node.jsのプロファイリングツールの0xとChatGPTを活用して、数時間で重い処理を特定してレスポンスを2倍速くする改善ができたので紹介します
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