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理化学研究所︵理研︶環境資源科学研究センター バイオ高分子研究チームの沼田 圭司 チームリーダー︵京都大学 大学院工学研究科 教授︶、シャミタ・ラオ・モレ-ヤギ 客員研究員︵京都大学 大学院工学研究科 特定助教︶、京都大学 大学院農学研究科の木下 有羽 助教、元木 航 助教︵研究当時︶らの共同研究グループは、破砕・乾燥処理した海洋性の非硫黄紅色光合成細菌[1]のバイオマス[2]が作物栽培の窒素肥料として利用可能であることを明らかにしました。 本研究成果は、既存の窒素肥料に替わる持続可能な窒素肥料の開発に貢献すると期待できます。 海洋性の非硫黄紅色光合成細菌であるRhodovulum sulfidophilumは窒素と二酸化炭素の固定が可能であり、これを破砕・乾燥処理したバイオマスは11%︵重量比︶もの窒素を含有しています。共同研究グループはそのバイオマスを肥料として利用し、植物がバイオマス
●
学び
●2024/06/12 11:34
●肥料
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●開発
●news
3users
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理化学研究所︵理研︶環境資源科学研究センター 代謝システム研究チームの多部田 弘光 基礎科学特別研究員、平井 優美 チームリーダー︵名古屋大学 大学院生命農学研究科 客員教授︶の研究チームは、植物に含まれる非タンパク性アミノ酸の一種である2-アミノピメリン酸が発根作用を持つことを発見しました。この機能性アミノ酸を与えることで、幅広い双子葉植物における発根の促進やバイオマス収量の増加が期待できます。 植物の成長や環境応答の制御は、収量増加を目指した汎用性が高い農業戦略であり、以前から盛んに研究が進められてきました。近年では、植物への添加によって乾燥耐性を強化したり、収量を増加させたりすることができるバイオスティミュラント[1]を活用する農業技術が注目を集めています。 本研究では、添加実験をベースにした表現型解析の結果から、2-アミノピメリン酸が双子葉植物の根系[2]の形態変化に関与する機能性
●
学び
●2024/05/26 12:03
●科学
●news
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理化学研究所︵理研︶計算科学研究センター︵R-CCS︶量子HPC連携プラットフォーム部門 佐藤 三久 部門長、量子HPCソフトウェア環境開発ユニット 辻美 和子 ユニットリーダー、量子コンピュータ研究センター︵RQC︶中村 泰信 センター長、萬 伸一 副センター長、大阪大学 量子情報・量子生命研究センター︵QIQB︶北川 勝浩 センター長、藤井 啓祐 副センター長、根来 誠 副センター長らの共同研究グループは、最先端研究プラットフォーム連携︵TRIP︶[1]構想の一環として進める計算可能領域の拡張に向け、スーパーコンピュータ﹁富岳﹂[2]と量子コンピュータ﹁叡︵えい︶﹂[3]の連携利用を実証し、原理の異なるコンピュータ間の連携利用によって計算可能領域が拡大する可能性を示しました。 本成果を生かし、量子コンピュータとスーパーコンピュータの連携による最先端の計算環境の実現に寄与し、今後の科学技
●
テクノロジー
●2024/05/11 09:06
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22users
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理化学研究所︵理研︶脳神経科学研究センター 数理脳科学研究チームの寺田 裕 基礎科学特別研究員︵研究当時︶と豊泉 太郎 チームリーダーの研究チームは、神経ダイナミクスのカオス[1]を用いて、環境状態の推定を行う脳型のベイズ計算[2]機構を提案しました。本研究成果は、脳の情報処理メカニズムの原理の解明、特に神経活動のダイナミクスを用いた推論の理解に貢献すると考えられます。また、脳を模倣したニューロモルフィック計算機[3]など人工知能や機械学習への応用も期待されます。 今回、研究チームは、神経細胞間の情報伝達を担うシナプス結合[4]の効果で生じる神経活動のカオスに着目しました。提案した脳の神経回路[5]のモデルでは、感覚入力がたとえ一定であっても、シナプス結合による神経細胞間の相互作用を使って時間とともに揺らぐ神経活動を積極的に生成します。このように生成された神経活動は微小な変動による誤差が将
●
テクノロジー
●2024/04/25 21:08
●神経科学
●AI
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●学習
●科学
●ネタ
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理化学研究所︵理研︶生命機能科学研究センター 発生幾何研究チームの森下 喜弘 チームリーダー、川住 愛子 学振特別研究員RPD︵研究当時︶、李 尚雨 技師らの共同研究グループは、hoxc12/hoxc13遺伝子[1]が、無尾両生類[2]︵カエル︶の四肢再生時に発生プログラムを再起動させる際の重要な制御因子であることを発見しました。 本研究成果は、両生類の再生機構の理解とともに、再生能力が著しく低いヒトを含む哺乳類の再生能力を向上させる手法の探索につながると期待できます。 無尾両生類は、幼生期は手や足が切断されても元通りになるなど高い器官再生能力を有しますが、成体になると低下するというライフステージに依存した再生能力を持ちます。再生能力の経時的変化の仕組みや成体再生能力の回復方法について多くの研究がなされてきましたが、いまだ解明されていません。 今回、共同研究グループは、四肢発生時と再生時の
●
学び
●2024/04/23 04:01
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288 users
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理化学研究所︵理研︶生命医科学研究センター ゲノム解析応用研究チームの寺尾 知可史 チームリーダー︵静岡県立総合病院 臨床研究部 免疫研究部長、静岡県立大学 薬学部ゲノム病態解析講座 特任教授︶、劉 暁渓 上級研究員︵研究当時‥ゲノム解析応用研究チーム 研究員; 静岡県立総合病院 臨床研究部 研究員︶、東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター シークエンス技術開発分野の松田 浩一 特任教授らの共同研究グループは、大規模な日本人の全ゲノムシークエンス︵WGS︶[1]情報を分析し、日本人集団の遺伝的構造、ネアンデルタール人[2]およびデニソワ人[3]由来のDNAと病気の関連性、そしてゲノムの自然選択が影響を及ぼしている領域を複数発見しました。 本研究成果は、日本人集団の遺伝的特徴や起源の理解、さらには個別化医療[4]や創薬研究への貢献が期待されます。 今回、共同研究グループは、バイオバン
●
学び
●2024/04/18 11:29
●歴史
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●science
●科学
●研究
●history
●人
●文化
●dna
●生物
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理研仁科加速器科学研究センター イオン育種研究開発室の阿部 知子 室長らが開発した新種のサクラを紹介します!JFC石井農場と共同開発による成果です。 理研の加速器﹁リングサイクロトロン﹂から発生する重イオンビームを照射して突然変異を誘発させてつくり出しました。 新品種の作り方︵重イオンビームによる変異誘発技術︶ 緑がかった花を咲かせる桜﹁御衣黄︵ぎょいこう︶﹂︵写真右︶に重イオンビームを照射して突然変異を誘発させてつくり出したもので、淡黄色の花を咲かせます。その花は、黄色ピンクのふちに明黄緑色の筋が入り、咲き始める頃には淡黄緑白色で、終わりの頃に淡黄ピンクが広がり、美しい色の変化が見られます。通常、開花時期は4月中旬頃で、約2週間と長期間にわたり花が楽しめます。花の形は半八重で、4~5センチ程度の大きさをしており、元親の御衣黄と違った新品種となりました。 ﹁仁科﹂は理研の加速器の父・仁科芳
●
学び
●2024/04/12 13:04
●開発
●news
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2024年3月25日、理研計算科学研究センター︵R-CCS︶とソフトバンク株式会社は経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構︵NEDO︶の採択事業﹁量子・スパコン連携プラットフォームプロジェクト﹂のキックオフシンポジウムをハイブリッド形式で開催しました。 本事業は昨年9月にソフトバンクと共に採択されました。共同実施者である東京大学および大阪大学と協力し、量子コンピュータとスーパーコンピュータ︵スパコン︶を連携するための量子・HPC連携システムソフトウェアの研究開発とプラットフォームの構築を行います。そしてその先にあるポスト5G時代におけるネットワークで提供されるサービスとして利用される技術の実現に取り組んでいます。 今回のキックオフシンポジウムは、事業の目的や研究内容を、将来ユーザー層になりうる可能性を秘めた研究者や企業、学生の方々に広くお知らせすることを目的として開催されました。
●
学び
●2024/04/09 22:09
54users
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文部科学省が毎年4月の科学技術週間にあわせて制作する学習資料﹁一家に1枚﹂について、令和6年度版のテーマとして理化学研究所が企画した﹁世界とつながる"数理"﹂が選ばれ、2024年3月25日にダウンロード用画像が文部科学省の科学技術週間のページに公開されました。 ポスターは全国の小学校・中学校・高等学校、大学等へ配布されている他、今後、科学館や博物館などでも配られる予定です。また、紙面の内容をより掘り下げた特設ウェブサイトも公開する予定です。 制作に当たっては、理研数理創造プログラム︵iTHEMS︶の永井 智哉 コーディネーターをはじめとした研究者や事務部門の職員を含めた理研所内外の制作チームにより制作監修をしました。 ﹁数学を道具として使うこと﹂で世界のものごとを理解したり答えを出したりする﹁数理﹂をテーマに、数理が私たちの生活でどのような形で使われているのかを、さまざまな事例をもとに紹介
●
学び
●2024/04/03 01:53
●数学
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●science
●資料
●教育
●学習
●科学
●design
223 users
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理化学研究所︵理研︶量子コンピュータ研究センター 量子複雑性解析理研白眉研究チームの桑原 知剛 理研白眉チームリーダー︵開拓研究本部 桑原量子複雑性解析理研白眉研究チーム 理研白眉研究チームリーダー︶、ヴー・バンタン 特別研究員、京都大学 理学部の齊藤 圭司 教授の共同研究チームは、相互作用するボーズ粒子[1]系において量子もつれ[2]が伝達する速度の限界を理論的に解明しました。 本研究成果は、多数のボーズ粒子が相互に作用することで生じる量子力学的な動きを理解する上で新しい洞察を提供すると同時に、量子コンピュータ[3]を含む情報処理技術における根本的な制約を解明することにも寄与すると期待されます。 量子力学で現れる最も基本的な粒子であるボーズ粒子が相互作用を通じてどのくらいの速さで量子的な情報を伝達できるのか、という問題は長年未解決でした。 共同研究チームはリーブ・ロビンソン限界[4]と呼
●
学び
●2024/03/29 17:38
●science
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●量子
●量子コンピュータ
●physics
●科学
●研究
3users
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理化学研究所︵理研︶脳神経科学研究センター 意思決定回路動態研究チームの岡本 仁 チームリーダー、谷本 悠生 研究員、柿沼 久哉 テクニカルスタッフⅠらの共同研究チームは、ヒトの知的行動をつかさどる神経回路が魚にも共通して存在することを発見しました。 本研究成果は、ヒトの知性の解明に向けて、動物の知的行動を支える共通の神経回路の動作原理の解明に貢献すると期待できます。 今回、共同研究チームは、小型魚類であるゼブラフィッシュ[1]の神経回路の接続を網羅的に調査し、ヒトの知的行動をつかさどるとされる大脳皮質-基底核回路[2]が、魚にも存在していることを発見しました。このことは、魚が過去の経験や周囲の状況に応じて適切な行動を選び取る過程が、ヒトの知的行動と共通の神経回路で制御されていることを示唆します。ゼブラフィッシュはコンパクトな脳を持ち、この神経回路を顕微鏡の視野に一度に収めることができるた
●
学び
●2024/03/14 20:44
5users
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松尾 貞茂 研究員らの国際共同研究グループは、量子コンピュータの演算素子などに使われている﹁ジョセフソン接合﹂に関わる、ユニークな超伝導物理を研究しています。2022年9月には、理論的に予言されていた、ジョセフソン接合同士の接続に関する現象を実験で証明し、新たな素子開発の可能性を開きました。この成功を出発点に﹁超伝導ダイオード効果﹂や﹁異常ジョセフソン効果﹂といった新たな物理現象の観測にも成功しています。 超伝導とジョセフソン接合 オランダの物理学者カマリン・オンネスが﹁超伝導﹂を発見したのは1911年のこと。超伝導とは、特定の金属や化合物︵超伝導体︶を冷やしていくと、突然電気抵抗がゼロになる現象だ。電気抵抗がゼロになるのは、通常はばらばらに動き回る電子がペアを組んで移動するからで、この電子のペアを﹁クーパー対﹂、クーパー対の流れを﹁超伝導電流﹂という。 近年、研究開発が加速している量子コ
●
学び
●2024/03/13 10:18
5users
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理化学研究所︵理研︶環境資源科学研究センター 植物ゲノム発現研究チームの関 原明 チームリーダー、戸高 大輔 研究員、筑波大学 生命環境系の草野 都 教授らの共同研究グループは、トマトへのエタノールの投与により、高温ストレス耐性が強化されることを発見しました。 本研究成果は、農作物の高温耐性を強化する技術の開発に貢献すると期待できます。 今回、共同研究グループは、トマトの幼植物体に、安価で入手しやすいエタノールを投与した後、高温ストレス環境下に置きました。その結果、高温ストレス後の生存率が向上することおよび高温ストレスによる果実の生育ダメージが低減することを見いだしました。遺伝子発現や代謝産物の量的変化を網羅的に解析したところ、エタノールの投与によって、1︶LEAと呼ばれるストレス応答性遺伝子の発現量が増加すること、2︶グルコースやフルクトースなどの糖類が蓄積すること、3︶増加すると生体に
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学び
●2024/02/20 01:39
●環境
●科学
●news
3users
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﹃RIKEN NEWS﹄2006年3月号、同年4月号で連載された﹁記念史料室から﹂より一部改変、転載。 組織・機関名および肩書などはすべて初出掲載当時のもの。 日本の原子核物理学の父、仁科芳雄博士︵1890~1951年︶は、1937年に日本で初めて、世界では2番目となる﹁サイクロトロン﹂と呼ばれる粒子加速器を完成させ、世界最先端の研究を行った。しかし、その業績については、あまり知られていない。また第二次世界大戦中、政府の命令により理研では仁科博士を中心に原爆研究が行われ、その実態についてはこれまでも多くの調査報告があるが、直接携わった研究者自身の証言はあまり紹介されてこなかった。今回、仁科研究室の出身で、原爆研究に直接携わった中根良平元理研副理事長が語る、これまで触れられることのなかった秘話を紹介する。 中根良平︵1921年~2010年︶ 元理化学研究所副理事長。大阪大学理学部化学科卒。1
●
政治と経済
●2024/02/20 00:15
●軍事
●歴史
5users
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理化学研究所︵理研︶生命機能科学研究センター 老化分子生物学研究チームの村田 梢 研究員︵臨床橋渡しプログラム[1]・升本研究室 研究員︶、升本 英利 上級研究員︵同升本研究室研究リーダー、京都大学 医学附属病院 心臓血管外科 特定准教授︶、京都大学 医生物学研究所 ウイルス感染研究部門の朝長 啓造 教授、牧野 晶子 准教授らの共同研究チームは、新型コロナウイルス︵SARS-CoV-2︶の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞[2]を用いた実験で明らかにしました。 本研究成果は、これまでほとんど報告のないヒト心臓組織に対するSARS-CoV-2の持続感染の影響を示したものであり、﹁ポストコロナ﹂においてパンデミック[3]が危惧される心不全︵SARS-CoV-2心筋症︶の発症・進行メカニズムの解明や、治療法の開発に貢献すると期待できます。 2019年から始まっ
●
世の中
●2023/12/23 13:47
●COVID-19
16users
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理化学研究所︵理研︶生命機能科学研究センター 老化分子生物学研究チームの村田 梢 研究員︵臨床橋渡しプログラム[1]・升本研究室 研究員︶、升本 英利 上級研究員︵同升本研究室研究リーダー、京都大学 医学附属病院 心臓血管外科 特定准教授︶、京都大学 医生物学研究所 ウイルス感染研究部門の朝長 啓造 教授、牧野 晶子 准教授らの共同研究チームは、新型コロナウイルス︵SARS-CoV-2︶の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞[2]を用いた実験で明らかにしました。 本研究成果は、これまでほとんど報告のないヒト心臓組織に対するSARS-CoV-2の持続感染の影響を示したものであり、﹁ポストコロナ﹂においてパンデミック[3]が危惧される心不全︵SARS-CoV-2心筋症︶の発症・進行メカニズムの解明や、治療法の開発に貢献すると期待できます。 2019年から始まっ
●
世の中
●2023/12/23 13:15
●COVID-19
●健康
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43users
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﹁科学道100冊﹂シリーズベスト盤、﹁科学道100冊 傑作選﹂を発表 -理研の研究者 × 本のプロ・編工研が選ぶ、良書100冊- 日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所︵理研︶[1]と本の可能性を追求する編集工学研究所[2]による﹁科学道100冊﹂プロジェクト[3]。書籍を通じて、科学者の生き方や考え方、科学の面白さや素晴らしさを届けることを目指し、選りすぐりの本を紹介しています。 シリーズ第7弾となる今回は、これまでの﹁科学道100冊﹂シリーズを総括した﹁傑作選﹂を発表します。 ﹁科学道100冊﹂プロジェクトの歩み 2017年にはじまった﹁科学道100冊﹂プロジェクトは、全国の書店・図書館・教育機関でフェアを展開し、多くの人に科学の良書との出会いを提供してきました。2019年からは中学生・高校生を中心とした幅広い層に対して、科学の多様な魅力を継続的に伝えるべく、毎年恒例の企画
●
学び
●2023/11/30 15:25
●科学
●あとで読む
●Science
●book
●出版
●書籍
●研究
●本
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理化学研究所︵理研︶生命機能科学研究センター 生体機能動態イメージング研究チームの崔 翼龍 チームリーダー︵研究当時、現 分子標的化学研究チーム 客員主管研究員︶、標識化学研究チームの土居 久志 チームリーダー︵研究当時、現 分子標的化学研究チーム 客員主管研究員︶、健康・病態科学研究チームの渡辺 恭良 チームリーダー︵研究当時、現 分子標的化学研究チーム 客員主管研究員︶らの国際共同研究グループは、ウイルス感染後の倦怠感に脳内の局所炎症が関わることを発見しました。 本研究成果は、新型コロナウイルスなどの末梢感染後に引き起こされる倦怠感の分子神経機序の解明や、その緩和・治療法の確立に貢献すると期待できます。 ウイルスなどの病原体が感染すると、急性期の発熱や痛みなどの全身症状だけではなく、長期にわたる倦怠感や意欲低下などを招くことが知られています。今回、国際共同研究グループは、疑似的に末梢組
●
世の中
●2023/11/24 17:49
●covid-19
●science
●医療
●news
24users
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理化学研究所︵理研︶光量子光学研究センター フォトン操作機能研究チームの田中 拓男 チームリーダー︵開拓研究本部 田中メタマテリアル研究室 主任研究員︶らの国際共同研究グループは、光の偏光で焦点距離を制御できるメタレンズを開発しました。 本研究成果は、超小型のデジタルカメラや光学顕微鏡、光学センサーなど小型で高性能な光学機器の創出に貢献すると期待されます。 今回、国際共同研究グループは、入射する光の偏光方向を変えるだけで焦点距離が変化するメタレンズの開発に成功しました。メタレンズとは光の波長よりも細かなナノメートル︵nm、1nmは10億分の1メートル︶スケールの人工構造によって構成されるレンズで、わずか750ナノメートルの厚みしかない極薄のレンズです。このメタレンズを構成するナノ構造を特定の光の偏波︵偏光︶にのみ応答するように設計して、光の偏光方向を変化させることでレンズの焦点距離を自在に
●
学び
●2023/11/21 07:01
●写真
●開発
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●研究
●科学
3users
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理化学研究所︵理研︶光量子光学研究センター フォトン操作機能研究チームの田中 拓男 チームリーダー︵開拓研究本部 田中メタマテリアル研究室 主任研究員︶らの国際共同研究グループは、光の偏光で焦点距離を制御できるメタレンズを開発しました。 本研究成果は、超小型のデジタルカメラや光学顕微鏡、光学センサーなど小型で高性能な光学機器の創出に貢献すると期待されます。 今回、国際共同研究グループは、入射する光の偏光方向を変えるだけで焦点距離が変化するメタレンズの開発に成功しました。メタレンズとは光の波長よりも細かなナノメートル︵nm、1nmは10億分の1メートル︶スケールの人工構造によって構成されるレンズで、わずか750ナノメートルの厚みしかない極薄のレンズです。このメタレンズを構成するナノ構造を特定の光の偏波︵偏光︶にのみ応答するように設計して、光の偏光方向を変化させることでレンズの焦点距離を自在に
●
暮らし
●2023/11/20 14:48
4users
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光量子コンピュータをつくるためにどうしても必要なのに、理論のアイデア発表から20年以上、誰も成し得なかった﹁掛け算﹂。﹁私たち実験屋は理論屋の提案を見て、こんなのどうやったらできるんだ?と頭を悩ますのです﹂と、どこか嬉しそうに語る阪口 淳史 特別研究員が、この﹁掛け算﹂を可能にする光の量子状態の測定を成功させました。これで、必要な技術の準備が整い、いよいよ実際のマシンの製作が始まろうとしています。 ﹁光﹂に秘められた可能性 量子コンピュータの計算能力はどのくらいすごいのだろうか。﹁問題の規模にもよりますし、誰も確かめた人はいませんが﹂と前置きしてから、﹁﹃富岳﹄のようなスーパーコンピュータで、宇宙が終わるまでの時間をかけてもできないほどの膨大な計算問題も、現実的な時間で計算できます﹂と阪口 特別研究員。 超伝導、光、イオントラップ、シリコン…。量子コンピュータにはさまざまな方式がある。20
●
テクノロジー
●2023/10/30 12:41
541 users
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理化学研究所︵理研︶生命機能科学研究センター 染色体分配研究チームの三品 達平 基礎科学特別研究員︵研究当時、現 客員研究員︶、京都大学 生態学研究センターの佐藤 拓哉 准教授、国立台湾大学の邱 名鍾 助教、大阪医科薬科大学 医学部の橋口 康之 講師︵研究当時︶、神戸大学 理学研究科の佐倉 緑 准教授、岡田 龍一 学術研究員、東京農業大学 農学部の佐々木 剛 教授、福井県立大学 海洋生物資源学部の武島 弘彦 客員研究員らの国際共同研究グループは、ハリガネムシのゲノムにカマキリ由来と考えられる大量の遺伝子を発見し、この大規模な遺伝子水平伝播[1]がハリガネムシによるカマキリの行動改変︵宿主操作[2]︶の成立に関与している可能性を示しました。 本研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。 自然界では、寄生
●
学び
●2023/10/20 06:19
●生物
●あとで読む
●研究
●昆虫
●science
●科学
●biology
●いきもの
●nature
●これはすごい
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理化学研究所︵理研︶光量子工学研究センター 先端光学素子開発チームの海老塚 昇 研究員と開拓研究本部 石橋極微デバイス工学研究室の岡本 隆之 専任研究員︵研究当時︶の研究チームは、国宝油滴天目︵ゆてきてんもく︶茶碗[1]の青紫色の光彩、いわゆる曜変︵ようへん︶の発色を油滴︵油の滴に似た斑点︶の反射と釉薬︵ゆうやく、うわぐすり︶の2次元回折格子[2]構造によって説明しました。 本研究成果は油滴天目茶碗や曜変天目︵ようへんてんもく︶茶碗の鑑賞のために最適な照明を提案できる上、釉薬の配合や焼成︵焼き締め、焼結︶方法を解明する糸口になると期待されます。 曜変とは漆黒の釉薬が厚くかかった建盞︵けんさん。中国の宋時代の10~13世紀に建窯︵けんよう。中国福建省にあった名窯︶において焼成された、鉄質黒釉︵こくゆう︶の天目茶碗︶の内面に大小さまざまな斑点が浮かび、その周りが暈︵かさ︶のように青く輝き、その
●
学び
●2023/10/12 10:57
●国宝
●研究
●科学
●あとで読む
238 users
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理化学研究所︵理研︶光量子工学研究センター 先端光学素子開発チームの海老塚 昇 研究員と開拓研究本部 石橋極微デバイス工学研究室の岡本 隆之 専任研究員︵研究当時︶の研究チームは、国宝油滴天目︵ゆてきてんもく︶茶碗[1]の青紫色の光彩、いわゆる曜変︵ようへん︶の発色を油滴︵油の滴に似た斑点︶の反射と釉薬︵ゆうやく、うわぐすり︶の2次元回折格子[2]構造によって説明しました。 本研究成果は油滴天目茶碗や曜変天目︵ようへんてんもく︶茶碗の鑑賞のために最適な照明を提案できる上、釉薬の配合や焼成︵焼き締め、焼結︶方法を解明する糸口になると期待されます。 曜変とは漆黒の釉薬が厚くかかった建盞︵けんさん。中国の宋時代の10~13世紀に建窯︵けんよう。中国福建省にあった名窯︶において焼成された、鉄質黒釉︵こくゆう︶の天目茶碗︶の内面に大小さまざまな斑点が浮かび、その周りが暈︵かさ︶のように青く輝き、その
●
学び
●2023/10/11 15:42
●科学
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●芸術
●研究
●美術
●science
●陶器
●陶芸
●歴史
●history
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理化学研究所︵理研︶量子コンピュータ研究センター︵RQC︶は、2023年3月27日にクラウド利用を開始した国産超伝導量子コンピュータ初号機の愛称を﹁叡︵えい、英語表記は"A"︶﹂に決定しました。 ﹁叡﹂は聡明さを表し、量子コンピュータの情報処理における卓越性・先進性を表すとともに、英語名をアルファベット順の最初の文字である"A"とすることで、当該機がRQCにとっての、また国産量子コンピュータ初号機として日本にとっての、量子コンピュータ実機開発の第一歩であることも表現しています。 経緯 RQCでは、国産超伝導量子コンピュータ初号機︵64量子ビット︶について、より多くの皆様に親しみを持っていただけるよう愛称を付けることとし、その名称を2023年4月7日より一般公募しました。 これに対し、公募開始から5月31日までの募集期間に、3,781件の応募がありました。寄せられた愛称案の中から、すでに商標
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学び
●2023/10/05 18:04
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生命の設計図、ゲノムDNAは糸巻きのようなタンパク質に巻き付いて、細胞の核の中にコンパクトに収納されています。DNAの中にある遺伝子を読み取るときにはDNAを糸巻きから外す必要がありますが、外した後の糸巻きがどうなるかは謎でした。関根 俊一 チームリーダーらの研究グループは、外れた糸巻きが元通りになるまでの一連の過程を撮影することに成功し、この謎を解決に導きました。 遺伝子発現に潜む謎 私たちの細胞の中にある染色体46本分のDNAを全部つなぐと、約2メートルの長さになる。DNAは﹁ヒストン﹂というタンパク質に2周ほど巻き付いて﹁ヌクレオソーム﹂という小さな構造をつくる。膨大な数のヌクレオソームが数珠つなぎになったものが﹁クロマチン﹂である。﹁クロマチン構造は、長大なDNAを小さな核の中に収納する仕組みであるとともに、DNAのどの部分をいつ働かせるかということを制御する重要な機能を担っていま
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学び
●2023/09/21 16:48
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理化学研究所︵理研︶仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室の羽場 宏光 室長、金属技研株式会社 技術開発本部 エンジニアリングセンターの栗原 嵩司氏、中村 伸悟氏、同開発センターの安良田 寛氏︵いずれも理研 仁科加速器科学研究センター 核化学研究開発室 客員技師︶らの共同研究チームは、人工元素アスタチン︵At︶[1]を大量に製造する技術の開発に成功しました。 本研究成果は、Atが放出するアルファ︵α︶線[2]を用いたがん治療薬の開発を加速すると期待されます。 放射性同位体[3]︵ラジオアイソトープ、RI︶を含んだ薬剤をがん細胞に集積させ、RIから放出されるα線などの放射線を用いて細胞を死滅させる治療法を核医学治療法[4]と呼びます。近年、α線を放出するAtのRI︵211At︶を利用した核医学治療が注目されています。211Atは、サイクロトロン[5]などの加速器を用いて発生させた高エネ
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テクノロジー
●2023/08/31 18:16
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理化学研究所︵理研︶脳神経科学研究センター 脳型知能理論研究ユニットの磯村 拓哉 ユニットリーダーらの国際共同研究グループは、近年注目される脳理論﹁自由エネルギー原理[1]﹂により培養神経回路の自己組織化[2]を予測できることを明らかにし、自由エネルギー原理に予測的妥当性があることを実証しました。 本研究成果は、神経回路の自己組織化原理の解明、ならびに生物の脳の自己組織化を予測するデジタル脳[3]開発に向けた重要なステップであると言えます。将来的には、薬品が知覚に影響を及ぼすメカニズムの理解や、自律的に学習するニューロモルフィックデバイス[4]の創出に貢献すると期待できます。 自由エネルギー原理はさまざまな脳機能を説明できる仮説ですが、検証不可能なものであると見なす専門家も多く、自由エネルギー原理が神経回路レベルにおいて正しいかどうかは、これまで本格的に検証されていませんでした。 今回、国
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学び
●2023/08/08 13:37
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理化学研究所︵理研︶量子コンピュータ研究センター 光量子計算研究チームの阪口 淳史 特別研究員、古澤 明 チームリーダー︵量子コンピュータ研究センタ ー副センター長、東京大学大学院 工学系研究 科教授︶らの国際共同研究グループは、量子計算[1]のための光電場の非線形[2]測定を初めて実現しました。 本研究成果は、光を使った量子コンピュータ[1]において汎用的な量子計算を可能にする非線形計算に相当し、誤り耐性型[3]汎用光量子コンピュータの実現につながると期待できます。 非線形測定は光量子コンピュータにおいて﹁掛け算﹂を可能にするために不可欠の要素であり、その実現は長年の課題でした。 今回、国際共同研究グループは、デジタル回路を用いた柔軟かつ高速な非線形計算を電気-光制御に導入することで、光電場に対する非線形測定器を構築しました。さまざまな入力光を用意し、入出力関係から測定器の量子的な性質を
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テクノロジー
●2023/07/12 22:44
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