![高野秀行の新たなる代表作といえる、イラクのカオスな湿地帯を舟を造るために奔走する傑作ノンフィクション──『イラク水滸伝』 - 基本読書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ca8239cd181013838dee457a743c1878a86d5f77/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F514GBsdgTRL._SL500_.jpg)
アトラス6 上 (ハヤカワ文庫FT) 作者:オリヴィー ブレイク早川書房Amazonこの『アトラス6』は著者オリヴィー・ブレイクがロースクール在学中にセルフパブリッシングで刊行したのち、爆発的に人気が出てAmazonPrimeでのドラマ化も決定している話題のファンタジー長篇だ。記事名にも入れたが、他者の行動に関与するエンパスに他者の思考を読み取るテレパス、世界の物理的事象に干渉する物理術師など様々な「特殊な力」を行使する、凄腕魔法使いたちの物語となる。 世界中の貴重な蔵書を守護する秘密の組織〈アレクサンドリアン協会〉、そこでは10年に1度、6人の在野の魔法使いらが選出され、うち5人だけが入会を果たし、富や名声、協会しか持っていない資料へのアクセスが許される──。と、魅力的な冒頭のあらすじに加えて表紙イラスト&装丁が最高だったので期待して読み始めたのだけど、中身はその上がりきったハードルにち
夢想に終わった「集団的知性」の到来 ──『ホモ・デジタリス』ではデジタル社会について「個人がバラバラになってしまい、架空のコミュニティを形成してそれに対処しようとしている社会」と評しています。厳しい見方だと感じました。なぜデジタル社会に失望しているのですか。 2000年代の始まりを思い出してください。あのときはウィキペディアの成功もあって、「これからは集団的知性の時代で、誰もが知識を得られる新しい時代がやってくる」と喧伝されていました。ところが、20年後のいま、どんな時代になったかといえば、フェイクニュースの時代、ポスト真実の時代です。米国の大統領がツイッター上で好き勝手なことを書いて、全世界に発信するようになりました。 タバコ産業がタバコの発がん性を完璧にわかっていながらもそれを売っていたのと同じで、SNS企業も、ヘイトむき出しのコンテンツや挑発的なコンテンツがいちばん売れることをわかっ
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DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカのトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ
5月も半ば、新年度に変化した新しい環境や人間関係にそろそろ慣れてきた方も多いかと思います。うまくいきかけたと思っていた関係が、ちょっとした一言で、気まずくなってしまった。仲良くしていたはずなのに、急に相手が冷たくなってしまった――なんていうことを感じている人もいるかもしれません。 最初は、お互い緊張や遠慮があったものの、だんだんと自然体になっていくのは、望ましい傾向です。しかし、何気ないやり取りの中にこそ、相手を怒らせてしまったり、不快にさせることがあることを知っていただきたいと思います。 「先に行ってくれれば、よかったのに」 1.「YOUメッセージ」を使っていませんか? たとえば、誰かと待ち合わせをしていて、あなたが遅刻しました。相手に申し訳なく思ったあなたが相手に「先に行ってくれれば、よかったのに」と言ったとします。 日本語は、主語を省略する言語です。いちいち「私」や「あなた」を使いま
首相・安倍晋三の養育係を独占取材した"唯一無二のバイオグラフィー" 『安倍晋三 沈黙の仮面』 この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。 「晋ちゃんには、一旦思い込んだら何が何でもやり通さないと収まらない頑固さがある」 これは「安倍家の生き字引」と呼ばれた養育係・久保ウメの言葉である。ウメは安倍晋三首相が2歳5か月「おむつが取れるかどうかという頃」から、小泉政権で官房副長官、幹事長を務めた時代まで40年以上にわたって安倍家に仕え、独身を通した。 安倍家の養育係・久保ウメ(当時78歳)と著者(2003年8月。山口県長門市青海島にて) ウメは安倍家の遠縁でもあり、メディアの取材を受けることはなかったが、唯一、本書の著者のインタビューのみ受諾した。それは、後述するように著者が安倍家に最も食い込み、信頼されたジャーナリストだったからでもあるし
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