昨今のアメリカ音楽シーンで、個人的に退屈に思っているのが、トラップがヒットチャート及びトレンドを旋風していること。MigosやYoung Thug、Futureなどなど、南部のラッパー中心ではあるが、今やどの地域のラッパーもトラップ・ミュージックをやっている。どちらかといえば、やらざるを得ない、と言うべきかもしれない。その「やらざるを得ない」は、ラッパーだけにとどまらず、R&Bですらトラップを「やらざるを得ない」状況となっているのが何より悲しいことだ。 その前に、トラップとは何であろうか?というと、定義は曖昧だったりする。個人的な定義としては、①打ち込みによる軽めのドラム、ベースに、シンセ等の上モノが乗ったもの、②スローテンポ、③オートチューン使用によるシンガロングラップ、がトラップであると認識している。どうもこの定義をベースに作られた曲には、「薄さ」及び「個性のなさ」を感じてしまい、まる