漫画版機動警察パトレイバーの最終21-22巻はすごい。宿敵グリフォン/シャフトジャパン企画七課とのラストバトルなのだが、主人公泉野明に何らかの何かを託すキャラクターが誰一人いない。襲撃によって特車二課が制圧される場面が行き違いによって野明から切り離されており、同僚の太田や整備班のシバシゲオ、同班長榊、あるいは後藤隊長などから、「泉、頼んだぞ」という台詞がまったく出ない。 野明はまずそれまでの乗機、篠原重工社製イングラムではなしに、居合わせた同社新鋭試作機AVRを駆ってグリフォンと戦う。決戦前に新開発の機体を託されて乗り換えるのは騎乗型ロボット物語の有力な手法なのだが、このAVRはグリフォンに敗れ破壊される。AVRの貸与は同社宇垣専務からの、そして遡ればシャフトエンタープライズグループ極東マネージャーからのものである。ここは重要だ。ここで野明が勝つと、その勝利はAVRの搭載オペレーティングシ
「やあ、彰浩君。正月はどうだったい」 「フォールアウト3をやってたりしましたが… あと、WALL-Eを観ましたよ」 「お、ウォーリー。どうだった」 「あれは面白いですよ。まず地力がありますね。孤独なブルーカラーの主人公が、ツンツンの乱射軍人セレブヒロインにボーイミーツガールして、後者がデレてくわけですが、冒頭の孤独感や、執拗な手と手の演技が実にパワフルです。ああいう渾身の右ストレート演出は年を取ると効きますね。わかっていても涙が湧きます」 「君も三十路だからねえ」 「弱点を言えば、場面ごとの勝敗オブジェクトの説明が何度か弱いところがあって、苗の争奪なのか、ボタンを押す押さないなのか、ステージが閉じる閉じないなのか、など、わからない状態でアクションがドタバタすることがあります。中盤以降が高度に発達した魔法的技術世界なので、マクガフィンの因果が描写不足になりやすいんです。まあ、大きな問題ではあ
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