インドの子どもたちはみな、こうした経験をしている。私たちは誰もが、程度の差こそあれ、何らかの行動を禁止されてきた。その理由は、大人が認めないからというだけであり、詳しい説明はなされなかった。そして、大人の意見に疑問を呈したり、楯突いたりすると、﹁敬意がない﹂と言われてしまう。 耳にタコができるほど聞かされ、無条件に受け入れられている﹁敬意﹂。これこそが、すべての忌々しい家族の価値観を生みだしている。敬意は、論理や話し合いよりも重視され、﹁筋が通った主張﹂を﹁古風な従順さ﹂へとすり換えてしまう。 三角法さえろくに理解できないのに、名門インド工科大学に進学して、エンジニアになるよう強いられる。嫌だと言えば、年長者に敬意を払っていないと言われる。 妻に暴力をふるうおじに対して、挨拶として足を触るよう促される。それを拒否すると、年長者に対して敬意が足りないと言われる。 性差別的な発言をしたおばと言
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