日本の医療レベルは全体的には比較的マシなレベルではあるのだけど、これはあくまで全体の平均の話であって局所局所では結構ビックリするような医療が行われていたりするのもまた事実である。 何の分野でも、スポーツの世界1位の人が凄いという事には誰も異論がないだろう。特に短距離走やサッカー、野球といったメジャーなスポーツのトップクラスの選手の実力は、恐ろしいものがある。彼らがなぜ優秀なのかというと、それは激しい競争の中に身を置いているからだ。 ウサイン・ボルトの優秀性は、彼を除く凡百のランナーとの比較により証明される。彼は、彼以外のランナーとの激しい競争の結果、超人的ともいえるスピードを得ることに成功した。これは競争の結果である。競争原理が全く働かない、どこぞの未開の地の短距離走者がボルトよりも早いだなんて事はまずない。競争は人をムチャクチャ優秀にするのである。 ここで頭のいい人ならば気がつくと思うの
by Sarah Horrigan 抗生物質のきかない「スーパー細菌」の報告が近年増加しており、イギリス政府の発表した報告書によると、2050年にはスーパー細菌が3秒ごとに1人を殺すかもしれないとのこと。耐性を持ったスーパー細菌に対抗するため、新たな抗生物質の開発も行われていますが、ある博士課程の学生が、全く別のアプローチでスーパー細菌に対抗する技術を開発しています。 Combating multidrug-resistant Gram-negative bacteria with structurally nanoengineered antimicrobial peptide polymers : Nature Microbiology http://www.nature.com/articles/nmicrobiol2016162 How to Kill Antibiotic-Res
東京医科大学病院(東京都新宿区)で4月、レーザー手術中に出火し女性患者が大やけどをした事故で、同病院は28日、患者の腸内ガスがレーザー照射で火がつき、手術用の布(ドレープ)に燃え移った可能性が高いとする外部の有識者の調査報告書を公表した。 火災は4月15日、事故当時30代だった女性患者が子宮頸部(けいぶ)にレーザーを使った手術を受けているときに発生。患者が腰回りや足の広範囲にやけどを負った。 外部調査委員会による検証実験をふまえた報告書によると、手術室内に可燃性物質はなく手術機器も正常に作動していたという。このため、「手術する空間に腸内ガスが入り込んだ状態でレーザー照射により着火、燃焼が広がって最終的にドレープへの着火に結びついた」との判断をまとめた。ただ、腸内ガスを使った厳密な再現実験などができないことから、「可能性の域を脱することができない」とした。 調査委のレーザー装置の製造元への聞
丸山ワクチンとは、結核菌を熱水処理して作られた、癌に効果があるとされる注射薬である。保険適用はなされていないが、有償治験薬という変則的な方法で使用可能である。丸山ワクチンの評価として、「間違いなく効く」から、「ただの水」というものまで、幅広い意見がある。私は、丸山ワクチンに薬効が証明される可能性はきわめて小さいと考えている。その理由は、40年近く35万人以上もの症例に使用されてきたにも関わらず、効果を示唆する証拠がほとんどないからである。 「間違いなく効く」という主張は陰謀論とリンクしていることが多い。著明な効果があると仮定すれば、承認されていないのには何らかの理由が必要だからだ。たとえば、以下のブログでは、丸山ワクチンが認可されなかった理由は官民癒着により正当な評価がなされなかったからだとする週刊新潮の記事を引用してある。 ■丸山ワクチンはなぜ「認可」されなかったのか?(Birth of
最近は、スマホやタブレット片手に、インターネットで薬や精神疾患について調べながら来院される患者さんが増えました。薬の名前をペラペラ列挙し、先生あれどうですか、これどうですかと、あたかも製薬会社のセールスマンのようです。 副作用もよく調べてますね。先生、これはパーキンソン症候群ですか、先生、のどが渇くのは抗うつ薬の副作用ですか、といった指摘は、ときに的を射ていることもあります。 でも、精神科医からみると、こういうインターネットにべったりな患者さんの知識はやはり偏っているようにみえます。 薬の名称、効果、副作用は余計なほど知っているのに、どれぐらいの用量でどれぐらいの期間使用したら効果が出やすいのか、薬ごとにどのぐらい副作用を避けやすいのかまで知っている人はまずいません。薬の効果を引き出すためにどういった手順や療養態度が必要なのかの知識も、たいてい欠落しています。シンプルなうつ病と妄想を伴った
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