To Read in English,click here. 考えれば考えるほど、プロのベースボールプレーヤーとしての最後のスイングが日本での一振りになるかもしれないなんて、自分らしいと思う。 しかも、何もかもが完璧だった――あの瞬間は一生忘れない。 ヤクルトスワローズと対戦した2021年の日本シリーズ第5戦。妻と2人の息子はスタジアムで観戦していて、ダグアウトのすぐ近くの席にいた。だから、試合中も家族と話していたんだ。自分は先発ではなかったし、代打の出番がくるかどうかも定かではなかった。でも、ヤクルトが8回に3点を取って5-5の同点になった後、9回の先頭打者として監督が僕を呼んだ。 マウンドにいたのはスコット・マクガフ。カウントはツーボール・ノーストライク。来た球はインサイドのファストボール。19年のキャリアで何百万回と見てきた球だった。そして―― まさに会心の一撃だった。 カキーン!
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