2010年5月25日、愛知県在住の男性が岡崎市立中央図書館の新着図書データベースに大量アクセスを繰り返したとして、偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。その逮捕が報じられた直後から、Web技術に詳しいエンジニアを中心に、ネット上では疑問の声がやみません。この「岡崎市立中央図書館事件」、通称“librahack事件”は、一体何が問題視されているのでしょうか? ■ 「岡崎市立中央図書館事件」、通称“librahack事件”の経緯 事の発端となったのは、4月2日~15日にかけて愛知県在住の男性が、自身が作成したプログラムを用いて岡崎市立中央図書館のWebサイトに延べ3万3000回のアクセスを繰り返したこと。これによって、同サイトの一部サービスで閲覧障害が発生。4月15日、利用者からの苦情を憂慮した岡崎市立図書館が愛知県警に被害届を提出します。それを受けて5月25日、愛知県警は偽計業務妨害の疑いで男
■ 岡崎図書館事件(8) 警察組織に期待すること 最初に書いたように、逮捕報道の翌々日に岡崎署に電話したが、このときは、捜査中なので基本的に内容について答えて頂けない状況で、それはしかたがないので、報道向けの警察発表に問題があるのではないかということを述べた。つまり、それが犯罪であることを示す肝心の部分(故意が疑われる事実に関する情報)が報道向けに発表されていないことが、産業の発展に対して萎縮を招くとの意見を述べたところ、その趣旨は伝わったようで、「上層部で今後検討していかなければいけない」とのお返事を得た。 その後、不起訴処分となり、「はははー。何かあるんですね?」で私が想像していたような背景というのは結局何もなかったことがわかり、それは何だったのかを確認しようと思い、6月21日に再び岡崎署に電話してみたところ、5月に話してくださった方(O氏*1)は県警本部に戻っていて岡崎署にはもういな
ホームページへの大量アクセス事件について、愛知県の岡崎市立中央図書館が初めて弁明した内容に、異論が相次いでいる。図書館ソフトの不具合が指摘されているのに対し、大量アクセスが悪いとの弁明に終始しているからだ。真相はどうなのか。 きっかけは、愛知県在住の男性(39)が岡崎市立中央図書館の新着図書データベースに大量アクセスをして利用者に閲覧できなくしたとして、岡崎署に偽計業務妨害の疑いで2010年5月25日に逮捕されたことだ。 ■「利用者自らが配慮すべき」 報道によると、男性は3〜4月、自作プログラムを使って、新着図書のリストに自動的にアクセスして、それをコピペすることを14日間3万3000回繰り返していた。これがサイバー攻撃とみなされたわけで、名古屋地検岡崎支部が6月、男性を起訴猶予処分にしていた。 ところが、男性がアクセスしたのは、1秒間に1回程度だったため、ソフトに詳しいネットユー
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