﹁城さんのブログ読みましたか? 内部留保から給料は払えないって書いてありましたけど、そうなんですか?﹂ 先日、知人の女子大生からこんなメールが届いた。城さんとは﹁若者はなぜ3年で辞めるのか?﹂の著書で有名な城繁幸氏の事だ。 ■女子大生が城繁幸氏のブログを読むと……。 彼女は以前も城氏の記事を読んでメールを送ってきた大学生だ。それ以来、城氏の記事を読むようになったようで﹁筆者が﹃日本の弱者はとても可哀想だ﹄と思うワケ﹂を読んで、何かモヤモヤしたものを感じたようだ。 この記事では﹁企業は内部留保︵ないぶりゅうほ︶を取り崩して給料を増やせ﹂というよくある大企業批判について、いかに間違っているかが説明されている。 日本は失われた10年とか20年と言われる不景気が続いていながら﹁金余り﹂の状態だ。一見するとおかしな状況に見えるが、消費にも設備投資にも使われないお金が行き場を失っているという事