﹁移転先はこちら﹂﹁長い間ありがとうございました﹂。来月に既存の建築物の解体工事が始まる京成立石駅北口前の一帯では、あちこちの店先に閉店を知らせる張り紙が出ている。 通りを脇に入った﹁呑︵の︶んべ横丁︵よこちょう︶﹂。小さなスナックや居酒屋が並ぶ、昭和の飲み屋街だ。いまや、あかりがともる店の方が少ない。﹁移転先が決まらないまま閉じた店もある﹂。地元の米穀店で働く塔嶌︵とうじま︶麦太さん︵28︶が説明する。 立石駅周辺の再開発事業 京成立石駅高架事業に合わせ、駅北口と南口の東西、計3地区を整備する。先行する北口は2023年9月に既存建物の解体に着手、24年6月に着工、28年10月完成予定。低層の商店や住宅が立っていた約2.2ヘクタールの区域の西側に住宅や店舗が入る地上36階建てビル、東側に区役所や店舗が入る地上13建てビルを整備する。南口の2地区も事業認可に向けて街づくりの検討を行っている。
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