本書は,私学振興助成法が成立した1975年7月に先立って1974年11月に組織された,「国庫助成に関する全国私立大学教授会連合」が編纂したものである。 内容としては,(1)私学助成法の成立過程(2)私学助成の問題点(3)助成法の改正要求の3つが,複数の研究者によって論じられている。 印象に残ったのは,①上田勝美「私学振興助成法の問題点」(pp.68-87.)と②林堅太郎「経常費補助配分の問題点(1)」(pp.88-112.)である。 ①では,私学教育はたしかに「公の支配」に服するものであるが,その基準の設定は,A.その事業の性質の公共性如何,B. その事業が公権力による人事介入その他の関与になじむものか否か,の2点によって判断されるべきであり,「教育事業は、人間の育成ないし人格の完成をめざす創造的行為である点で、国家による一律的・画一的強制的介入になじまない」(p.73)とする。 ②では,
「ハラスメントのない職場」なんてあり得ない 「ハラスメントのない職場」という言葉を耳にすることがある。 それはポスターのキャッチコピーであるときもあれば,宴会における素朴な感情であるときもある。 ここでは「職場」としたが,「世界」や「学校」「会社」など,なんでもよい。 が,現実的にはハラスメントがない,などということはありえない。 このようなあり得ない仮定を持ち出す方に,悪気がないことはわかっている。 悪気どころかむしろ,情熱的に理想をもって語っていることすらある。 しかしながら,そうであるからこそかかる言説の罪は重い。 「ハラスメントのない職場」など幻想に過ぎないからである。 目指すべき終着点であり,「そうなったらいいね」という状態ではあるかもしれないが,実際にそうなることはないだろう。 あり得ない仮定が引き起こす問題 なぜ罪が重いのかといえば,「ハラスメントのない職場」というスローガン
私立大学の分析をする中で,異なるデータ(たとえば,偏差値と定員数等)や,複数年のデータ(たとえば,2016年と2017年)を結合しようとするときに,しばしば困る大学群がある。 自分用のメモとして,以下にその一覧を置いておく。 名前が異なることがある大学 ①慶應義塾大学 ⇔ 慶応義塾大学 ②國學院大學 ⇔ 国学院大学 ③沖繩国際大学 ⇔ 沖縄国際大学 ④大阪河﨑リハビリテーション大学 ⇔ 大阪河崎リハビリテーション大学 ⑤大正大學 ⇔ 大正大学 ⑥了德寺大学 ⇔ 了徳寺大学 名称が変更された大学 ①東北薬科大学 ・2016年4月,医学部を開設したことにより,同年「東北医科薬科大学」に名称変更 ②東京純心大学 ・2015年4月,「東京純心大学」に名称変更 ③日本橋学館大学 ・2015年4月,「開智国際大学」に名称変更 ④ヤマザキ学園大学 ・2018年4月,「ヤマザキ動物看護大学」に名称変更 ⑤
標記の報告資料をアップしました。 https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=173192 なお,本研究の推進にあたっては,以下の資金の助成を受けています。 ・文部科学省機能強化経費「大学における教育研究の生産性向上に関する国際共同研究」 ・文部科学省特別教育研究経費(戦略的研究推進経費)「21 世紀知識基盤社会における大学・大学院の改革の具体的方策に関する研究-2007 年骨太方針をふまえて-」 ・JSPS科研費16H02067 (基盤研究(A))「大学へのファンディングの変化と大学経営管理改革に関する国際比較研究」(研究代表者:丸山文裕) ・JSPS科研費JP16H03780(基盤研究(B))「持続可能な大学組織の探索:組織の規模と範囲・組織間関係の現状・変容・存続の分析」(研究代表者:村澤昌崇)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く