「迷路の出口に向かって進め」と命じられたロボットは、迷路から抜け出せない。ビジネスで成功を収めるためには、目標そのものに執着するのではなく、セレンディピティやピボット(方向転換)を促すほうが大切である。 「迷路を自力で抜け出せるロボット」をあなたが設計したいとしよう。どんなアプローチを取るだろうか。 おそらく最初に、ロボットの目標をこう定義するだろう――「迷路の出口を見つけよ」。次に、ロボットが出口に向かって進むと報酬を与え、遠ざかれば罰するという仕組みをつくるかもしれない。そうすれば、やがては抜け出せるはずだ。 だが、ロボットが出口のすぐ隣で袋小路に入ってしまったらどうなるだろう。位置的には目標に限りなく近いが、そこに達することはできない状態だ。しかも、ロボットは方向転換をしたがらない。そんなことをするとゴールから遠ざかり、罰せられるからだ。こうしてロボットは行き詰まってしまう。 人口知
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