(前回からの続き) ●師匠を得る 【30歳はじめての就職のあと(3)】 入社してから取り組んだことは勉強以外にもいくつかあった。 そのひとつが「師匠を得ること」だった。これってかなり重要なポイントだと思う。 自分の中での意識の持ち方でいいのだけど、会社の中で師匠となる人を見つけるのだ。そして、その師匠の一挙手一投足を観察する。必要なことはメモする。そして、なぜそうするのかを考えてから覚えていく。必要に応じて、なぜそうするかを尋ねて教えてもらう。これが上達の最短コースだと思う。 ビジネス社会というのは、独自のルールで動いているわけで、学生から見ている世界とはルールが違う。この中で登っていくのであれば、ビジネス社会独自のルールに熟達することが大事で、そのルールに熟達している人を見て学ぶのが早い。入社前の自分が考えている正しさなんて捨てて、自分を空にして学んだほうがいい。自分の正しさにこだわると
昨日の(1)から続く。 ......。 それから5年が経過し、2000年7月に至る。 今年で5回目の夏になる(会計士試験の受験は毎年夏にある)。 当時の僕は前年度の不合格から立ち直れず、調子も回復しないまま受験に突入していた。 2次試験は5月下旬の短答式試験と8月下旬の論文式試験の2回に渡る。5月の短答式試験で受験生を選抜し、合格者が8月の論文式試験を受験する。 この年の僕は短答式試験に落ちる。自動的に5回目の不合格が決まった7月であった。 「今年受からなければ受験はもうやめよう」と前年の秋には決めていた。最後の挑戦だった。 なので、短答式の不合格は会計士試験受験をあきらめることが決まったということでもあった。 5回目の受験は放心した1年であった。実のところ僕は4回目で燃え尽きてしまっていたのだ。 燃え尽きたとわかっても、こうした国家試験受験は引き際が難しい。卒業しても受験している場合、損
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く