NTTドコモが同社のクラウドサービス﹁ドコモクラウド﹂向け認証基盤の大手術に着手している。従来の回線契約をベースにした認証基盤ではマルチデバイスへ十分対応できないと判断。回線にひも付かないIDをキーとした認証へ変更を進めている。今年の秋冬にかけてドコモクラウドサービスの“キャリアフリー化”が一気に進む見込みだ。 ﹁地味ながら、ドコモにとっては心臓外科手術に等しい大きな取り組み﹂。こう語るのは、NTTドコモの斎藤剛スマートコミュニケーションサービス部オープンサービス企画担当部長だ。これまでの回線契約︵電話番号︶をベースとした﹁docomo ID﹂の認証基盤を、回線にひも付かないIDベース︵例えばメールアドレス︶の基盤へと再構築するプロジェクトを統括している。 同社がプロジェクトに着手したのは2012年秋ころ。﹁回線ベースで認証するサービスがもはや限界に来た﹂︵斎藤部長︶からだ︵図1︶。理由は
![NTTドコモが認証基盤を大手術、「回線ベースの認証はもはや限界」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)