盛林堂書房は自らの通販サイト「書肆盛林堂」より1月15日に発売する筈だった同人出版の新刊『左川ちか文聚 左川ちか資料集成・別巻 —詩歌・譯詩・散文—』について、「版元(えでぃしおん うみのほし)からの依頼により販売開始延期となりました」との告知をTwitterにて行った。これは左川ちか研究者であり、福岡の書肆侃侃房より2022年に発売が予定されている『左川ちか全集』の編纂者でもある島田龍が自らのアカウントにて、盛林堂を販売窓口とする左川ちか本のテキスト内容について疑義を呈した事に端を発している。 盛林堂が制作もしくは販売する日本探偵小説の関連書籍、その中でも特に〈東都我刊我書房〉名義の善渡爾宗衛主導で最近制作された鷲尾三郎本三冊のあまりにも酷いテキスト入力が許し難かった私としては「やっぱり、そうだったのか」と頷いてしまう到底見過ごせない問題であるし、本件がなし崩し的に流されてしまうその前に