ブックマーク / courrier.jp (2)
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愛をテーマにした米紙﹁ニューヨーク・タイムズ﹂の人気コラム﹁モダン・ラブ﹂。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日にお届けします。 男はこうあるべき、女はこうあるべきと性別によって暗黙のうちに決められた役割﹁ジェンダーロール︵性役割分担︶﹂を守ることを当然とする風潮は、徐々に失われつつある。 筆者の女性は家庭を支えられるだけの稼ぎを持ち、社会で活躍してきた。そんな自分なら﹁男が女をリードして守るべき﹂と考える男性と付き合うことなどありえないと思っていたのに、心の内にあった密かな願望に気づき──。 新しい彼氏とシーツに半分くるまって、一緒に眠っていた。午後の日差しが足を温めていた。私たちは付き合って一ヵ月経つ。 ﹁大の男なんだから俺が金の管理をしないと﹂と彼は言う。 ﹁そうね﹂。不安で動揺しながら答えた。そして金融コンサル会社のパートナーである私はこう思った──お金の管理なら毎日してるんだけどね。
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それは、最も愛らしいクルマかもしれない。このクルマが走っていくと、人は笑顔になる。指をさし、手を振って、﹁かわいい﹂という言葉を何度も口にし、それから﹁あれ、何なの?﹂と訊くのだ。 日産﹁フィガロ﹂は、小さな車体で、ほとんど漫画のようなデザインをしていて、よく目立つ。イギリスではたびたび目にするため、ごく最近の超人気モデルのように見えるだろう。 だが、その推測はまったくの的外れだ。 むしろフィガロは古いクルマだ。1991〜92年に販売されていた車種で、当時、海外への輸出はなかった。つまり、世界的にフィガロがたくさん走っている街など、まったく存在しなかったのだ。 しかし、イギリスではいま、このエキセントリックで小さなオープンカーが数千台も走っている。いったい何が起きたというのだろう? 消滅した英ブランドたち イギリスにはこれまで、フォードやゼネラルモーターズ、クライスラーのような大手国産メー
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