電子部品大手京セラ(京都市伏見区)の創業者で同社名誉会長、元京都商工会議所会頭の稲盛和夫(いなもり・かずお)さんが24日午前8時25分、老衰のため、京都市伏見区の自宅で亡くなった。90歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長女金澤しのぶさん。後日、お別れの会を開く予定。 稲盛さんは1932(昭和7)年1月、鹿児島市で生まれた。鹿児島大工学部を卒業し、京都の碍子(がいし)メーカーに就職した。その後独立して59年に京都セラミツク(現京セラ)を設立。セラミックを応用した電子部品を次々と開発して事業を拡大し、一代で世界的な電子部品メーカーに育て、電子産業の発展に貢献した。 通信事業分野では規制緩和の先駆けとなり、85年に第二電電(DDI)を設立した。現在のKDDIへの統合を進め、NTTの独壇場だった通信事業に自由化をもたらした。84年、紫綬褒章を受章。 95年にワコール創業者の故塚本幸一さんから
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