ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/satire_china (3)
-
<風刺画で読み解く﹁超大国﹂の現実。ロシアとの親交を温める習近平︵シー・チンピン︶、その心の内は?> ﹁ロシアは中国に何か与えたのか? 科学技術? 資本? 市場? 文化?......いいえ、正解は﹃父の愛﹄だ﹂。これは今のロシアと中国の関係を反映した中国SNS上のジョーク。アメリカと対抗するため、今の中国はかなり﹁プーチンおやじ﹂の機嫌を取っている。 ロシア側が﹁大祖国戦争﹂の勝利を記念するため、2018年にかつて﹁海参崴﹂と呼ばれ清朝の領土だったウラジオストクで軍事パレードを行ったとき、新華社をはじめ中国の官製メディアは抗議せず、むしろ好意的に報道した。そもそもウラジオストクは﹁東方を支配する町﹂を意味するのに。 今年3月にロシア側がダマンスキー島事件55周年の記念活動を行ったときも、中国政府は沈黙を保った。日本の政治家が靖国神社を参拝したら、即時断固抗議する﹁戦狼外交﹂とは全く違う態度
-
<日本で第二次大戦中に実施された﹁隣組﹂のような制度に、最新のデジタル技術を組み合わせた住民監視制度で、中国社会に近づくディストピアの未来> 先日、四川省自貢市のある住宅街が﹁十戸長﹂制度を進めるため、ネットで十戸長を正式に募集し始めた。 十戸長とはなんだろうか。中国の﹁戸﹂は日本語と同じ﹁世帯﹂の意味で、十戸︵10世帯︶ごとに1人の管理人を選ぶことが十戸長制度と呼ばれる。その仕事内容は﹁大衆と連絡し、大衆にサービスを提供し、大衆を動員する﹂こと。 つまり最下部組織の管理制度で、里帰りした人々に対する聞き取り調査や健康QRコード読み取り、または上級の党組織からの指令の伝達に十戸長が責任を持つ。誰かが少しでもサボると、所属する十世帯全員の連帯責任となる。 ﹁文革時代かと思ったら、秦の時代に後退していた﹂。中国人ネットユーザーも目を疑った。紀元前4世紀の秦にも、﹁什伍︵じゅうご︶の制﹂があった
-
China’s Gung-Ho Spirit ? / (c)2019 REBEL PEPPER/WANG LIMING FOR NEWSWEEK JAPAN <労働組合をつくろうとするアメリカ人従業員の動きを阻止――﹁アメリカよりももっと資本主義﹂な中国人> 問‥資本主義社会で資本家はどうやって労働者を搾取する? 答‥主に2つの手段で搾取する。1つは労働者を長時間働かせる。もう1つは生産方法の改善で労働時間を短縮し、その結果生じた余った時間にさらに働かせて搾取する。資本家は労働者に﹁もっと働きもっと利潤をよこせ﹂と要求する。 ﹁社会主義国﹂に生まれた中国人は、中学校に入ると誰でもこのマルクス経済学理論の授業を受け、資本主義の罪悪と社会主義の優位性を勉強する。無一文から億万長者になった曹徳旺︵ツァオ・トーワン︶率いる﹁福耀集団﹂は16年、オハイオ州にある閉鎖されたゼネラル・モーターズ︵GM︶
-
1