静嘉堂文庫美術館の「展示ギャラリー」が2022年、丸の内に移転します。移転前、最後の展覧会「旅立ちの美術」が行われました。前期に国宝7点すべてを展示。中でもひときわ輝きを放つ《曜変天目》。世田谷岡本の地では見納めです。 写真は絵葉書より 静嘉堂文庫美術館の河野元昭館長は、常々「所蔵品は所蔵館で、地酒はその土地で」とおっしゃっています。美術館への続くアプローチのサインとしても利用されている静嘉堂の至宝《曜変天目茶碗》 この場所での姿を、最後しっかり目に焼きつけておこうと最終日に訪れました。「旅立ちの美術」で曜変天目を見たのは3回になります。 ■静嘉堂文庫美術館の思い出 ■作品の見方や価値感が変わる 〇構造色とは 〇曜変天目の何を見るか 何を目にやきつけるか ■最後の見納め 曜変天目茶碗 〇前回の発見が確認できない 〇前回見た場所を特定しもう一度 〇光の当たり方が違う? 〇茶碗各面で強く反射す
横浜美術館のアートギャラリー1で行われている「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」の内覧会と初日、ギャラリーには生まれたお子さんとともに会場に立つ柵瀨茉莉子さんの姿がありました。縫い上げた作品が語り掛けるメッセージとは? 将来活躍が期待される若手作家を紹介する小企画展「New Artist Picks(NAP)」。今回は柵瀨茉莉子(さくらい・まりこ)さんの個展が開催されています。 当初、2020年3月〜4月の開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、会期が変更となりました。その間「神奈川文化賞未来賞」を受賞、今後の活躍が期待される若手アーティストです。(神奈川県と神奈川新聞社との共同の表彰) 柵瀨さんの表現手段は「縫う」こと。木や植物、貝殻など、命を持っていた自然の生き物を素材に制作をされています。 ■生き物が持つ命の時間を縫い上げる ■貝の成長の時間 ■祖母との思い出を縫い込む ■体験の共有
サントリー美術館で見た《夏秋渓流図屏風》を所有美術館である根津美術館で見ました。2度目に見る屏風はどんな表情をしているのでしょうか? この屏風についてもいくつかの疑問があり、細見美術館の学芸員、岡野智子氏の講演会で、解明できました。 最初に見た時に印象はこちらです⇒■鈴木其一:夏秋渓流図屏風 ■「燕子花図と夏秋渓流図」の展示 ■2度目に見る作品の印象 ■動線と空間の違い ■大きなはずの白いユリが・・・ ■展示の高さ ■岩の金と背景の金 ■展示の照明について ■音声ガイド ■アメーバのような流れ、アイスクリームのような土坡 ■屏風の展示の高さについて ■感想・まとめ ■追記(2017.05.26)葉っぱの動きは異時同図? ■「燕子花図と夏秋渓流図」の展示 会期は5月14日、本日まででした。毎年、この時期、燕子花図屏風と目玉の一品がペアになって展示されます。庭の燕子花の開花と国宝燕子花図屏風で
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