このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 この研究では、ティッシュペーパーや雑誌、オフィス用紙、本のページ、名刺、写真プリントなど、さまざまな種類と厚さの紙を使用。実験方法として、人間の皮膚を正確に模倣するとされる弾道ゼラチン「スラブ」を用い、小型ロボットを使って異なる角度で紙サンプルをゼラチンに押し付けた。 実験の結果、最も危険な状況は65μm(0.065mm)の厚さの紙がゼラチンスラブに15度の角度で接近した場合であることが判明した。この厚さの紙は、ドットマトリックスプリンタや科学雑誌の印刷に一般的に使用されている。 この特定の厚さの紙が最も切りやすい理由は、その物理的特性にある。65μm
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 フランスの量子コンピューティング・スタートアップ「Alice & Bob」などに所属する研究者らが発表した論文「Quantum control of a cat qubit with bit-flip times exceeding ten seconds」は「シュレーディンガーの猫」にヒントを得た量子ビットが、従来にない長時間にわたってエラーを起こさずに機能することを明らかにした研究報告である。 量子コンピュータは、従来のコンピュータでは解決できない問題を解決できると期待されているが、計算中にエラーが発生しやすいという問題がある。エラーを自動的に修正
茶飲-Sanom- @unhlz 【水出し紅茶にピッタリの硬度は?】 アイスティーの季節になってきましたね!日東紅茶の試供品をPETに突っ込もうとしてどの水に突っ込めばベストなのか…?と思い至り、硬度を見ながらぼちぼち水を集めてきました。紅茶界の煉獄なのでなんでも美味しいかもしれませんが手軽に美味しく飲みたい!いざ! pic.twitter.com/GiXkwAoUqX 2024-05-10 12:04:46
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 英University of East Londonや米University of Texas Health Science Center at Houstonなどに所属する研究者らが発表した論文「Home-based transcranial direct current stimulation RCT in major depression」は、家庭で使用するヘッドセットを用いて脳に定期的に電気を流すことによるうつ病への効果とその安全性を検証した研究報告である。 大うつ病性障害(MDD)の新たな治療法として、経頭蓋直流電気刺激(tDCS
医療機関に通院する患者が、自動で走行する一人乗りのロボットに乗って最寄りの駅まで移動する実証実験が姫路市の病院で行われました。 この実証実験は、兵庫県の中播磨県民センターと姫路商工会議所が、姫路市の「県立はりま姫路総合医療センター」で行いました。 使われたのは自動運転性能がついた一人乗りのロボットで、最高時速6キロで病院とJR姫路駅までの1.2キロのルートを移動するよう設定されています。 ロボットには、前方を通る人などを検知するカメラやスピーカーが付いていて、人が近づくと停止して「こんにちは」とあいさつしたり、曲がり角などでは「右に曲がります」などと音声で伝えたりします。 実験では道路脇の歩道を走行し、信号機のある横断歩道では、赤や青の信号を検知して止まったり進行したりしながら、およそ20分かけて移動していました。 参加した50代の女性は「歩くのと同じくらいのスピードで快適な乗り心地で、ま
ある物質と質量やスピンが同じにもかかわらず電気的な性質が対になっている反物質について、科学者の中には「重力と反対方向に動く反重力が働くのではないか」と考える人もいました。ところが、欧州原子核研究機構(CERN)の研究チームが実際に反物質を用いた実験を行った結果、反物質も重力に従って落ちることが初めて直接観測され、「反物質に反重力は働かない」ことが示されました。 Observation of the effect of gravity on the motion of antimatter | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-023-06527-1 Antimatter embraces Earth, falling downward l | EurekAlert! https://www.eurekalert.org/news-r
2023年8月30日 23時0分 リンクをコピーする by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと 「インターネット」と「伝書鳩」の速さに関して、YouTuberが実験している 大容量データを転送する場合、ストレージを鳩に運ばせたほうが早いと推測 3TB分のデータであれば、約640kmまでは鳩の方が短時間で転送できるという 高速なインターネットの普及により、画像や動画、テキストなどさまざまなデータを世界中に届けることが可能になりましたが、超大容量のデータをやり取りする際はHDDなどを直接運んだ方が短時間で済む場合もあります。YouTuberのジェフ・ギアリング氏は、「インターネット」と「伝書鳩」のどちらが高速にデータを運べるかを確かめる実験を行いました。 Testing one of the oldest Internet myths - YouTube 「高速な光回線を使ったとしても動
次の仕事を少し始めておいたほうが効率が上がる 「ツァイガルニク効果」(*1)をご存知でしょうか。 旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク博士が発見した「記憶」の性質です。博士が行った実験は次のようなものです。 パズルを解く、粘土細工でイヌを作る、計算をする、厚紙で箱を作る──そんな様々な課題を、計1時間のあいだに次々と20種類やってもらいました。このうち無作為に選ばれた10種類の課題については最後までやり通してもらい、残りの10個は未完成のまま中断してもらいました。 そして、どんな課題を行ったのかを、その後に思い出してもらったのです。短時間内で20個ものタスクを次々とこなすと、すべての内容を想起するのは難しいでしょう。しかし、完了していない課題は、完了した課題よりも2倍も思い出しやすいことがわかりました。課題を遂行している最中は緊張感があるため、課題から離れても、心のどこかで気に
生物をロボットアームに!最初の実験台に選ばれたのは?ロボット工学において、アームの先端に取り付けて、物をつかむ・加工する・ネジを締める・塗装するなどの動作を行う装置を「エンドエフェクタ」と呼びます。 エンドエフェクタは人間に代わって色々な手作業をしてくれますが、他方で柔らかく壊れやすい物をつかむ繊細な動作が難しいという課題がありました。 その中で研究チームは「生物そのものをエンドエフェクタとして利用できないか」と思い付いたのです。 過去にヒトの皮膚細胞を培養したものをロボットアームに被せた研究はありましたが、生きた生物をそのまま使った例はありません。 チームが生物をアーム代わりに利用できると考えたのは、多くの小生物には物に触れると反射的に把持する習性があるからです。 例えば、寝ている人の鼻にクワガタを近づけると2本のアゴを瞬時に閉じる映像を見たことがあるでしょう。 あれもこの反射運動により
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