軍事転用可能な機器を無許可で輸出したとして﹁大川原化工機﹂︵横浜市︶の大川原正明社長らが逮捕、起訴され、後に起訴が取り消された事件で、社長らが捜査の違法性を訴えた訴訟で、東京地裁は27日、起訴や逮捕の違法性を認め、国と都に賠償を命ずる判決を出した。 大川原社長は判決後、報道陣に﹁裁判長が適切な判断をしてくれたと受け止めている。警視庁と検察庁にはしっかり検証をして、できることなら謝罪をしていただきたい﹂と話した。 同社元顧問の相嶋静夫さんは勾留中にがんが判明したが保釈はかなわず、起訴取り消しの前に72歳で亡くなった。大川原社長は﹁そして一緒に過ごしてきた相嶋さんの墓前に早く報告したい﹂とも話した。