トンネル技術の進展により、5000mを超える長大トンネルも珍しくなくなってきましたが、なかには4999m、4998m、4997mと、あえて5000m以下にしたのかと思えるものも。実は5000mを超えると、ある制約が生まれます。 「長大トンネル」「水底トンネル」を通れない車両が 5000mを超えるトンネルは一般的に「長大トンネル」と呼ばれます。トンネル技術の進展により、そのような長いトンネルも、いまや珍しくはなくなってきました。 しかし、なかにはあえて5000m未満にしたのかと思えるものも存在します。 たとえば中部横断道の樽峠トンネル(静岡県~山梨県)は4999m、国道106号「宮古盛岡横断道路」の新区界(くざかい)トンネル(岩手県)は4998m、新名神高速の箕面トンネルは4997mです。新東名も5000m以上のトンネルがありませんが、大小のトンネルが9本も連続するような区間もあります。 拡
10年後の空港は、変わった形の旅客機だらけなのかも。 2030年に就航予定 アメリカに本拠を構えるスタートアップ企業、ライト・エレクトリック(WrightElectric)社が2021年9月、旅客機への搭載を想定した、2メガワットの出力をもつ電気モーターのテストを開始したと発表しました。 イージジェット塗装のライト・エレクトリック社製旅客機のイメージ(画像:easyjet)。 ライト・エレクトリック社は2016(平成28)年に設立され、そのあと、ゼロ・エミッション旅客機「ライト1」のコンセプトについて発表。「世界初の民間用ゼロエミッション旅客機」をうたい、現在も開発を進めています。形状も特徴的で、現代の旅客機ではスタンダードなパーツである垂直尾翼が、胴体最後部には見られません。そして、このキモとなるのが、電気モーターです。 ライト1は、最大186席を配する単通路旅客機で、800マイル(約1
東京メトロ有楽町線から分岐する「支線」の構想が本格的に動き出す見込みになりました。この支線が開業すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。 周辺路線の利用者にもメリットが 東京で新しい地下鉄の構想が本格的に動き出します。東京都は2018年6月、江東区内の豊洲~住吉間5.2km(建設キロは4.8km)を結ぶ有楽町線の「支線」について、2018年度中にも事業計画を取りまとめる方針を固めました。 拡大画像 有楽町線の新木場車両基地(2016年9月、草町義和撮影)。 東京メトロが運営する有楽町線は、埼玉県の和光市駅から東京都心の池袋、飯田橋、有楽町、豊洲などを経て江東区の新木場駅に至る、全長28.3kmの地下鉄です。一方、支線は豊洲駅で分岐して北上し、東西線の東陽町駅などを経て半蔵門線の住吉駅に接続。半蔵門線の押上方面に直通する列車も運転できるようになります。 江東区は東京メトロ東西線や都営新
東京23区内ながら、乗車人員が少ないJR駅として知られる京浜東北線の上中里駅(北区)。なぜ「閑散駅」になっているのか現地を訪問したところ、そこには坂道と複数の車両基地、“中州”のような住宅街がありました。 列車の本数単位で見ると「上中里」は一番の閑散駅 約950万人が住む東京23区。新宿駅のように一日100万人を超す乗降客が行き交う駅もあれば、埋立地を走るゆりかもめのように、周囲に建物がまばらな駅など、様々な駅があります。 拡大画像 京浜東北線を走るE233系電車(画像:写真AC)。 そのうちのひとつ、北区にある京浜東北線の上中里駅。快速を含むすべての列車が停車し、その本数は北行きと南行き合わせて1日500本以上あります(2019年11月時点)。しかしながら、2018年度の1日平均の乗車人員数は8062人です。上中里駅は、東京23区内のJR駅では京葉線の越中島駅(5735人)に次ぐ閑散駅な
国土交通省が首都圏の主要鉄道路線における2017年度の遅延発生状況を公表。30分以上の「大規模な遅延」が多い路線、10分以下の「小規模な遅延」が多い路線とで、顔ぶれが大きく異なりました。 30分以上の「大規模な遅延」多発路線ワーストは 国土交通省は2019年1月18日(金)、資料「東京圏の鉄道路線の遅延『見える化』(平成29年度)」を発表。首都圏の鉄道路線別に、遅延証明書の発行状況や、遅延の発生原因などをまとめました。 JR宇都宮線を走るE231系電車。同線と高崎線は、30分を超える遅延が多く発生している(画像:photolibrary)。 この資料では、2017年度の各路線において、1か月のうち平日20日間あたりの遅延証明書発行日数や、そのなかで10分未満の「小規模な遅延」、30分以上の「大規模な遅延」などが発生した平均日数が明示されています。 まず、2017年度に1か月(平日20日間)
道路上を、長さが66mにもなる4両編成の電車が走る場所があります。しかもその電車は、路面電車から登山電車、さらには地下鉄にもなります。 通常、路面電車の長さは30mまでだが… 道路に現れた“路面電車”は4両編成、66m。地下鉄も走行(1分6秒)。 道路に敷かれた線路。そこにやって来た“路面電車”は、全長が66mもある、4両編成の電車でした。 京都市山科区の御陵(みささぎ)駅と、滋賀県大津市のびわ湖浜大津駅を結ぶ、京阪電車の京津線(大津線)。そのびわ湖浜大津駅付近では500mほど、道路上を走ります。 通常、路面電車の長さは30mまでですが、ここでは特例で4両編成、66mの列車が走行しています。 京阪京津線の路面電車区間(併用軌道区間)を走る、4両編成の800系電車(2018年5月、恵 知仁撮影)。 しかも、この京津線の電車は“路面電車”から、急坂・急カーブの“登山鉄道”、そして“地下鉄”にも
飛行機では座席数以上に予約を受け付けることがあり、予約していても満席で乗れない場合があります。この「オーバーブッキング」、なぜ発生し、日本の航空会社はそのとき、どう対応するのでしょうか。利用者にメリットもあるようです。 「公共交通機関」である飛行機、そのための「オーバーブッキング」 飛行機を予約しているのに、当日空港に行ってみると満席で搭乗できない、という場合があります。 航空会社が意図的に所定の座席数よりも多く予約を受け付けているためで、「オーバーブッキング」と呼ばれます。それをする理由について、ANA(全日空)に聞きました。 ANA国内線のボーイング737-800は約170席、ボーイング777-200は約400席ある(2016年3月、恵 知仁撮影)。 ――なぜ席数より多く予約を受け付けるのでしょうか? 公共交通機関として、当該便でより多くのお客様にサ-ビスをご提供するためです。便の予約
ANAが日本の航空会社として初めて導入し、2019年春に東京~ホノルル線で運航を開始する予定の超大型旅客機エアバスA380型機。それを記念する特別塗装機のデザインと愛称が発表されました。 ハワイのイメージは「竜宮城」 ANA(全日空)が日本の航空会社として初めて導入し、2019年春に東京~ホノルル線で運航を開始する予定の超大型旅客機エアバスA380型機。それを記念した機体デザインコンテストの大賞が2017年3月6日(月)、発表されました。 A380の特別塗装機「FLYNG HONU」のモデルプレーンを手に持つ増岡さん(右から3人目)。右から2人目がANAの篠辺社長(2017年3月6日、恵 知仁撮影)。 世界中から寄せられた2197作品より大賞に選ばれたのは、「ウミガメの家族」をコンセプトに「ハワイの青い海でゆったりとくつろぐホヌ(ウミガメ)の親子」を描いた、東京都の増岡千啓(ますおかちひろ
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