ブックマーク / note.com/nhk_syuzai (2)
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ウォーターゲート事件の内幕を描いた映画﹁大統領の陰謀﹂(1976)の一場面に、ワシントン・ポストの記者と、﹁ディープ・スロート﹂と呼ばれる情報提供者との印象的なやりとりがあります。 互いの表情もはっきりしない薄暗い駐車場で、事件の核心に早くたどり着きたいと焦る記者に、ディープ・スロートは短くこう告げます。 “Follow the money.”︵カネの流れを追え︶ ﹁大統領の陰謀﹂﹁カネ﹂が政治権力の重要な資源であり、その流れを追うことが政治的現象の理解に資することは、昔も今も変わりません。 現在、政治資金パーティを巡る不透明な﹁カネ﹂のやりとりが問題になっていますが、私が政治にまつわる﹁カネ﹂を調べるきっかけになったのは、島根県議会の﹁政務活動費﹂の取材でした。 県議会のベテラン議員が不正な工作によって140万円を受け取っていたことを明らかにし、報道の翌日に議員が辞職という事態になりまし
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東京の多摩川沿いの浸水リスクがある地域で、﹁なぜか人口が増えている﹂ことをデータ分析ソフトを使って明らかにして、その背景を探りました。 次にこんな記事も書きました。 南海トラフ巨大地震によって津波の浸水が想定されている区域で、高齢者の施設がすごく増えていることを示した記事です。 どちらの記事も、誰もが入手できる﹁オープンデータ﹂と、後述する﹁GIS﹂という分析システムを使って隠れた事実を浮き彫りにした、データジャーナリズムのお手本などと紹介されたこともあります。 そしてつい最近手がけたのがNHKスペシャル﹁〝津波浸水域〟の高齢者施設﹂。蓄積してきた分析のノウハウを注ぎ込んだ番組です。 ﹁データ分析﹂というと専門的で、すごく難しく思う方もいるかもしれません。しかし最初に述べたように私は数年前までは、パソコンを満足に使えない、データ分析とは無縁の﹁ガラケー記者﹂だったのです。本当に。 そんな私
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