小指にしていた小さなルビーの指輪が、カランカランと音を立てて浴槽に落ちた。「あっ」と声を出したが拾い上げる間もなく、指輪はシャワーの水とともに暗い排水口へ吸い込まれていった。 2000年にカンボジア西部バッタンバンで亡くなった私の祖母が唯一残したもの。それがカンボジア産の小さなルビーだった。かつてポル・ポト派の支配地域だったパイリンやバッタンバンは、有名な宝石の産地だった。なかでもルビーは高価で、ポル・ポト派の資金源になったといわれる。 カンボジアのルビーは今ではほとんど取れない。大事にしていたつもりだったが……。溜息をつきながら私は旅支度をした。今年4月初め。新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、私は日本へと一時帰国することにしていた。 プノンペン国際空港での書類チェックの様子。真夜中の到着だったが、カンボジア人スタッフがてきぱきと働いていた(撮影・木村文) カンボジアは新型コロナウイル
Green, MD🍵@ER @md_green 尾身先生の著書『WHOをゆく』には随所にパワーワードが散りばめられている。 クメールルージュとの停戦交渉に比べれば、日本の政治家と話すのは簡単ですよね… pic.twitter.com/GnADR8lgcF 2021-06-04 22:08:36 Green, MD🍵@ER @md_green 第6章 『リーダーシップ論: SARS対策を中心に』 第8章 『日本におけるパンデミックインフルエンザ対策』 この2章ではまさに現在のような呼吸器感染症パンデミックが起こった想定の話をされています。15年前にです。まるでチェスの名人の思考過程を見るようです。 一読をオススメします。 twitter.com/md_green/statu… 2021-06-05 18:03:51
カンボジアのシアヌークビルで下船し、首都プノンペンでカンボジア政府が提供したバスツアーに参加するクルーズ船「ウエステルダム」の乗客ら(2020年2月17日撮影)。(c) STR / FRESH NEWS / AFP 【2月18日 AFP】少なくとも1人の新型コロナウイルス感染が判明したクルーズ船「ウエステルダム(Westerdam)」の乗客らが、カンボジアで14日に下船を許可され自由行動を開始したことで緊張が走っている。徹底的な健康診断を受けないまま下船した乗客らが世界中へ散ってしまい、足取りを追跡できなくなる恐れが生じている。 カンボジア当局は17日午後、カンボジアから先へ移動するための旅客機を待つウエステルダムの乗客の一部に、首都プノンペンでバスツアーを提供した。貧困国のカンボジアは新型ウイルスの発生地となった中国と親密な同盟国で、毎年巨額の経済支援を受けている。カンボジアは医療体制が
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、アジアの港を巡るクルーズ船への各国の対応が揺れている。感染者が乗っている恐れがあるなどとして入港拒否が相次ぎ、根拠が明確でないケースもあって世界保健機関(WHO)の幹部は苦言を呈した。感染症を想定した国際的な取り決めはなく、ルールの穴が浮かんでいる。米ホーランド・アメリカ・ラインが運航するオランダ籍のクルーズ船「ウエステルダム」が13日、カンボジア
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