夜中におもむろに書評を書き出す第2段。 日本企業はなぜ﹁強み﹂を捨てるのか~増補改訂版﹃日本“式”経営の逆襲﹄~ (光文社新書) 作者:岩尾 俊兵光文社Amazon この本自体はとても面白いし首肯できる部分も多いが、1箇所だけイチャモンをつけたい。 そもそもアジャイルソフトウェア開発という概念自体、マニフェスト︵注‥アジャイルソフトウェア開発宣言のこと︶の発表よりも3年早く、1998年に日本の研究者から提案されている。 南山大学の青山幹雄教授による一連の研究である。 ︵同書より引用︶ ここで紹介されている﹁1998年﹂の﹁提案﹂とは、おそらくICSE1998で青山先生が発表した論文 "Agile Software Process and Its Experience" のことだろうと思う。Agile Software Process︵ASP︶という、実際に富士通の社内で実践されたソフトウェ