ブックマーク / www.foocom.net (5)
-
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 吉野家が9日、牛丼の具の長期摂取調査に関するプレスリリースを出して以降、いろいろなメディアがその内容を報じています。たとえば、朝日新聞は﹁牛丼、3カ月食べ続けたら… 吉野家が研究結果を公表﹂と書き、フジテレビも﹁牛丼を3カ月食べ続けても健康リスク増加の兆しなし 吉野家HD﹂と伝えました。 これらの報道、二重に間違っている、と勝手ながら私は思います。一つは、﹁牛丼﹂を12週間︵3カ月︶食べ続けたのではなく﹁牛丼の具﹂だということ。もう一つは、吉野家のプレスリリースを読む限り、これはまともな研究とは言えず、そもそも報じる価値がない
-
こちらのページは以前、日経BP社 FoodScienceに掲載されていた記事になります。 当サイトから新規に投稿された記事については、こちらよりご覧ください。 食品安全委員 会の委員として 吉川泰弘・東京 大学大学院教授 を任命する人事 案が6月5日、参議院で不同意となった。野党4党の議 員が反対した。これに対して、﹁日本 学術会議﹂が30日、金澤一郎会長の談 話を発表して事実上の抗議を行った。 また、食品安全委員会も7月1日、委員 長談話を出して、日本学術会議に同調 している。立法府に科学者組織や内閣 府機関が異議を唱える異例の展開。背 景には、食品のリスクの科学的な評価 や管理を巡る混乱、誤解がある。渦中 の人となった吉川教授は今、何を考え ているのか?話を聞いた。今週と来 週、計4回にわたってその内容をお伝 えする。 意外なことに、いや、食品安全委員会のリスクコミュニケ
-
執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2014年6月25日 水曜日 キーワード‥バイテク 添加物 発がん物質 農薬 科学者や研究者が他人の論文の図や表を引用する際にはルールがある。たとえば白井︵2012年︶の論文の図や表をそのまま引用するときは、﹁白井︵2012︶を引用﹂でよいが、図や表の一部を抜き出して改変したり、表で示されたデータを図に書き換えたときは︵その逆もおなじ︶、﹁白井︵2012︶を改変﹂とか﹁白井︵2012︶をもとに筆者が作成﹂と断らなければならない。これは科学の世界では常識で、ルール違反はイエローカードになる。即一発退場︵レッドカード︶ではないが、ルールそのものを知らないのか、知っていて違反をくり返すような科学者はまず信用できない人物と考え
-
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 東京新聞が6月25日、﹁消費者庁 トクホCMに改善要望 サントリー食品へ通知﹂と報じた。 同社が販売する特定保健用食品の黒烏龍茶のテレビ広告の内容が、偏った食生活を助長する恐れがあり不適切として、消費者庁が改善を求める文書を送っていたことが分かった、という。 このスクープを、各社が追いかけた。NHKは﹁“油もの大丈夫と誤解”CMに改善要請﹂とし、﹁消費者庁が商品を販売する会社に広告内容の改善を求めていたことが分かりました﹂と伝えている。日経新聞も﹃﹁黒烏龍茶﹂CMに改善要請 消費者庁﹄ 、スポーツ報知は、﹃黒烏龍茶CM﹁脂肪に
-
長村 洋一 2008年7月16日 水曜日 キーワード‥メディア 栄養 添加物 発がん物質 本年の春先にある出版社から﹁ヤマザキパンはなぜカビないか﹂という本が出されたが、いつものくだらない非科学的な食品添加物排斥本と感じていたので手に取って読んでみることもしなかった。しかし、最近私の知人から、﹁ヤマザキパンに発がん物質の臭素酸カリウムが使われていてパンがかびない﹂という風説として、一般人には結構信じられ初めている、3年前に出版された﹁“食品の裏側”の新バージョンのようです﹂との言葉に改めて精読してみた。 簡単に結論付けるならば、著者は﹁ヤマザキパンは臭素酸カリウムが原因でカビない﹂としている。そして、量の概念を全く無視して現在の巷の食品すべてに言及し、食品添加物の危険性のみを騒ぎ立てている。まさに知人が指摘していた﹁食品の裏側﹂の新バージョンであった。食品の裏側の著者は、粉末豚骨エキスパウ
-
1