ラジエーションハウス第9話で最も印象的だったのは、技師長の小野寺︵遠藤憲一︶の、 ﹁バリウムの二重造影は技師の腕の見せ所だ﹂ というセリフです。 胃の造影検査︵﹁胃透視﹂とも呼ぶ︶は、放射線技師の高い技術が求められる代表的な検査の一つです。 ﹁二重造影﹂とは、胃内にバリウムを入れた後に空気を入れ、造影剤と空気のコントラストを見る手技のことです︵﹁二重﹂とは﹁造影剤﹂と﹁空気﹂を指します︶。 では、バリウムによる胃造影検査は、胃がんの検査においてどのような位置付けなのでしょうか? いつものように、現実とフィクションの境界を知っていただくことを目的に、簡単に解説してみましょう。 胃造影検査の実際 スキャンダルから逃れるため、甘春病院に極秘入院することになった大物政治家の安野将司︵中村梅雀︶。 整形外科の辻村︵鈴木伸之︶は、麗洋大学病院教授である父の指示で、安野の主治医になります。 辻村は、検査
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