ブックマーク / book.asahi.com (2)
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特殊な家庭環境で育った高校生・佐田誠は、不登校気味。休んでいるうちに決められた修学旅行の班は、陰キャと陽キャが入り混じる意外なメンバー構成だった。誠は自由行動の日に班を抜けて、生き別れになった叔父に会いに行こうとする。すると、他のメンバーが一緒に行くと言い出して……。 どの選評も読んでいません ――﹁それは誠﹂は芥川賞候補作。これが4度目のノミネートで惜しくも受賞を逃しましたが、ご自身は芥川賞についてどんな思いがありますか。 それが、ほんとになんの思いもないんですよね。そもそも高校生の時、ブログを始めてからずっと、書くということは一人の行為で、反応を気にしたことがなかったんです。デビューしても変わらず、書評も選評も自分のことが書いてあるからといって読もうという気が起きるわけもなく。だから、実はこれまで受けた賞の選評もほぼ読んでいなくって。授賞式で選考委員の方に﹁選評にも書いたけど﹂と話しか
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記事‥じんぶん堂企画室 國分功一郎さん 書籍情報はこちら 人文書は日本で読まれている ――AIの時代、自分で考えることがますます重要になっています。そういう意味では読書、とりわけ人文書を読む意義が高まっていると思いますが、出版関係者からは読書離れが止まらない、人文書が読まれないという声を聞きます。 僕はいろいろな国を知っているわけではないけど、日本は比較的、人文書が読まれている方だと思います。海外で、僕が書いた思想や哲学の本の売れ行きを話すと、そんなに売れているのかと驚かれます。 僕は今度、英国の出版社から本を出しますが、英国では人文書は日本のようなビジネスにはなっていません。僕が一緒に仕事をしているのが大学出版だからかもしれませんが、一般の読者に読んでもらうというより、研究成果を形にして残すために出すという印象です。 そもそも人文書はそんなに読まれるジャンルではないでしょう。にもかかわら
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