高木浩光氏がはてブで id コールを使わないのは、何か理由があってのものなのだろうか。 閑話休題。 高木氏が「日記予定、Nyzillaの進捗」というエントリで、Winny ネットワークを監視する Nyzilla というソフトを解説している。Nyzilla は一般公開されるものだそうで、それは「Winny ネットワークは公開情報だということを明らかにしたい」ことなのだと私は理解している。このエントリに対して、はてブで、 Winnyネットワークの情報が公開情報であるなら、どんなデータが流れているのかをIPを含めて公開して容易に検索できるようにしたとしても、せいぜい“ストリートビュー”程度の話だよね? それってアリ? とコメントしたところ、高木氏に「意味がわからない」と書かれてしまったようなので、なんだかいまさらだけど、少し解説する。別にそんな深い考察ではない。言い換えると「高木氏が収集している
heatwave さんに「良いか悪いかじゃなく、額がおかしいだろというだけの話」というエントリで呼びかけられた。これはきっと私への“挑戦状”だろうと勝手に解釈してエントリを起こすことにする。 もとは「ねぇねぇ違法コピーって、そんなにも悪いことなの?」(GIZMODE)や「RIAAの楽曲ファイル共有訴訟--被告に192万ドルの賠償命令」(CNet)などに対するはてブのコメントであるのだが、それにつけたコメントや heatwave さんのご意見については、heatwave さんのエントリを参照してほしい。あらかじめお断りしておくと、議論で意見が合わないことは、相手の意見が聞くに値するものかどうかを判断することと何の関係もないし、heatwave さんのご意見には常に耳を傾ける価値があると私は思っている。 今回の heatwave さんのご意見は、違法アップロードが招いた損害に比べて賠償金の額が
グーグルの検索結果からページが除外されてしまう「グーグル八分」と呼ばれる言葉がある。wikipedia の説明には法令順守やアダルト排除といった理由が書かれている。そうでなくても、不自然な量のキーワードが設定されたり、おかしなページ構成によってのみ検索上位に上がろうとすることを除外することで、検索結果の品質を保とうとしていることは容易に推察される。そして、wikipedia に「本来であればグーグル自身がきちんとした削除基準を示し、それが各国の法令に準拠するような妥当なものかが検討されるのが自然であろう」と書いている人がいる([要出典]と指摘されているが)。グーグルは“明確な除外基準”を公表すべきだろうか。 そのような基準が公表されたら、とくに悪意でアフィリエイトサイトを作っているだけのような人たちは、基準ギリギリまで邪悪な設定を行うだろう。そういうものが常に上位に来るという仕組みでないか
とりあえずメモ代わり。 そもそもサービスに興味がなかったので、そういう話題が出るまで知らなかったのだけれど、はてなブックマークの新有料サービスには「後で読む」を簡易にするためにコンテンツをメールで送信できる機能があるらしい。これが「複製」であることは間違いないだろう。“ケータイ変換”なら元記事が変更されれえば、変換後のテキストも変更されるから“キャッシュ”と言えるかもしれないけれど、メール送信は送ったらそれまでなのだから。 その意味で「無許可の複製だから侵害」という指摘は、“おっ”と思うようなことだったのだけれど、結局、これは私的複製にあたるのではないだろうか。たしかに、著作権法では公衆用自動複製機器による複製は私的複製にあたらないとしているのだが、一方附則第5条の2では、文書・図画を例外として認めている。テレビ番組や音楽とは決定的に違うわけで、つまり、これはコンビニにあるコピーと同じじゃ
アーカムブックスという漫画の中古販売の社長(畠中英秋氏)が「中古本の利益をアーティスト、著作権者に還元する」という姿勢を表明している。「利益をアーティストに還元する」っていうだけで嬉々として思考停止してしまう人もいるようだけれど、普通は「どうやって?」「いくら?」と思うところだろう。という話をはてブにコメントしていたら、「著作権者に利益を還元すること~みなさんの意見、ブロガー編~」というエントリが書かれていた。そこには「広く意見を求める事で自分が考えてなかった問題や疑問もでてきました」とも書かれているのだけど、「それくらい考えておけよ」と思うような話もある。(まあ、こうやって素直に書いているのだから、叩くような話でもないだろうけれど) 詳細は、リンク先のエントリを見ていただくとして、まず気になったのは「還元する相手をどのように特定し、分配するか?」というところ。グーグルのブック検索もそうな
いよいよ締切間近で佳境を迎えるかと思っていたブック検索の件が4か月も延期になり、なんだか拍子抜けしている今日この頃なので、保留していた件を取り上げてみる。 いつも冷静なエントリを書かれている heatwave さんが「我々の権利を軽んじつつ、自らの権利(利権)ばかり拡大しようとするJASRACの人」というエントリで怒りをあらわにされているのだが、私は疑問を持った。もっとも、リンク先で紹介されている記事におけるいではく氏の発言には、こんなものがある。 さらにいで氏は、過去の著作権分科会で主婦連合会常任委員の河村真紀子氏が、「自家用車で聞くために、消費者はもう1枚同じCDを買うのか」と疑問を投げかけたことを取り上げ、「当然だと思う」と説明した。 JASRAC に著作権を委託しているアーティストたちに、これを共有できる認識かどうか、あるいは皆が実践しているかどうか、尋ねてみてほしいものだ。そんな
MIAU の榎本温氏が「改正著作権法案がそのまま成立したら、海外アーティストの公式サイトからのダウンロードも違法になる」というエントリで、公式サイトでプロモーション目的で公開されている楽曲ですら違法扱いになるという指摘をされている。 「国外で行われる自動公衆送信であって、国内で行われたとしたならば著作権の侵害となるべきもの」には、たとえばアーティストの公式サイトで行われている音源サンプルの配布がある。 以前、小倉弁護士も「キャッシュの運命は如何に。」というエントリで同様の指摘をされていた。 自動公衆送信が著作財産権に含まれていない国でアップロードされたもの(当然,著作権者の意図にかかわらず,許諾はなされていない。)や,日本にはない権利制限規定(例えば,米国法のフェアユース等)により合法的にアップロードされているものをダウンロードする行為が違法となってしまいます。それはそれで価値判断的に如何
いつも人間の想像力の限界に挑戦している小倉弁護士が、またもファンキーな物言いをされています。 権力(国家権力に限らず,大企業等の社会的権力を含みます。)に逆らわず,これにおもね,屈し,その理不尽に耐えることこそ下々のあるべき姿だと考えている人々と,私のような生粋系の弁護士がそりが合わないのはある意味仕方がない話かも知れません。 いかにも、ご自身のブログで延々と社会やビジネスに対するネガティブエントリを書かれている方らしい表現です(ここでの「生粋」というのが何を意味したいのかはよくわからない面はあるのですが)。ご自身は、権力に逆らい、弱者の味方をフリをすることに成功していると思っているのかもしれませんが、実際に小倉弁護士が抑え込もうとしているのは、真面目に生きている普通の人々です。 マジコンを例にとりましょう。裁判における法解釈については特に触れませんが、マジコンを規制すべきだと言うのは、特
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