ブックマーク / fujinkoron.jp (4)
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レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなど、世界的にも有名な芸術家を数多く生んでいるイタリア。美術館も多く、素敵な街並みに一度は訪れてみたいという方も多いことでしょう。そのようななか、17歳でイタリア・トスカーナ州にあるフィレンツェに留学し、﹁極貧の画学生時代に食べたピッツァの味が、今でも忘れられない﹂と語るのは、漫画家・文筆家・画家として活躍するヤマザキマリさん。マリさんいわく﹁イタリア料理は基本的に庶民の食文化として育まれてきたもの﹂だそうで――。 私の貧乏メシ 今から25年ほど前に遡るが、フィレンツェで産んだ子供を連れて日本へ戻ってきた直後からしばらく、札幌のローカルテレビ局のワイド番組でイタリア料理のコーナーを担当していたことがある。 当時はまだ漫画だけで生計をたてていくのが難しく、幼い子供を育てることを踏まえると仕事をあれこれ選り好んでいる場合ではなかった。 学生時代のチリ紙交
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イギリス在住のブレイディみかこさんが﹃婦人公論﹄で連載している好評エッセイ﹁転がる珠玉のように﹂。Webオリジナルでお送りする35.5回は﹁世界の終わりとブレインフォグワンダーランド﹂。3回目のコロナにかかり、ようやく熱がさがったと思ったら思わぬ不調に悩まされることになり―― 谷川俊太郎さんの鋭い洞察 冬の終わりに3回目のコロナにかかった。高橋源一郎さんとリモートで対談した3月初めにようやく熱がさがったぐらいの状態だったので、﹁3度目です。もうプロです﹂と笑っていたのだったが、なんとそのときの動画を谷川俊太郎さんがご覧になったという。いま岩波書店の﹃図書﹄で谷川さんとの往復書簡を連載しているのだが、谷川さんからのお便りに、わたしがあんなに笑う人間だとは思わなかったと記されていた。あそこまで笑っていると深読みしたくなる、という実に鋭い洞察も添えて……。 さすがである。PCの前で、わたしはその
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芸歴37年、女優・タレント活動を続けながら、大学院へ通う学生生活を送っている、いとうまい子さん。45歳で大学進学を決意した経緯と、現在の日々について聞いてみると――︵構成=内山靖子 写真提供=いとうさん︶ 夫の言葉に背中を押されて 芸能生活25周年を迎えたころ、社会に対して何か恩返しがしたいと思うようになりました。18歳でデビューして以来、この世界で仕事を続けることができたのも、長年、私を支えてきてくれたスタッフや仕事関係者、ファンのおかげ。周囲の方々に、何らかの形でお返しをしたかったのです。 でも、高校を卒業してすぐに芸能界に入った私は、恩返しの術を何も持っていなかった。そこで、まずは大学に入ってさまざまな知識を身につけ、自分にできることは何かを考えてみたいなと思って。 とはいえ、ドラマやバラエティ番組の仕事をしながら大学に通うのは時間的にかなり厳しい……。なかなか踏ん切りがつかないまま
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57歳の時に出演した映画﹃カメラを止めるな!﹄が大ヒット。登場シーンは短時間にもかかわらず、強烈な印象を残しました。最近では、ドラマ﹃ルパンの娘﹄で深田恭子さんの祖母役としてレギュラー出演するなどの活躍ぶりですが、それまでは、﹁やりたい仕事﹂を模索し続ける日々だったと言います。︵構成=社納葉子 撮影=霜越春樹︶ ﹁なんで結婚しないの?﹂という周囲の声 自分がCMやドラマに出ることになるなんて、未だに信じられない気持ちです。共演した深田恭子さんはとにかくとってもきれいで。ほかにも、渡部篤郎さんやら瀬戸康史さんやら……わあー、テレビで見てた人ばっかりやぁ。カチンコチンになってたら、深田さんがギューッとハグしてくださって。緊張が解けました。 女優を﹁仕事です﹂と言えるようになったのは最近のことです。短大を卒業して、ごく普通に会社勤めしてましたから。でも30歳を過ぎた頃から、﹁自分に向いている仕事
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