暦の上ではもう秋。とてもそうは思えない陽気とはいえ、田んぼの稲穂は既に色づき、稔りの季節に着実に移行しています。春から活動してきた虫たちにとっても、秋は次世代の引き継ぎや冬眠に備えて、あわただしい季節となります。晩夏から秋を代表する虫は、﹁秋津虫﹂の名を戴くトンボです。古来日本は雅号で﹁大日本秋津國﹂、トンボの国を自称してきました。なぜ日本は﹁トンボの国﹂なのでしょう。 是(ここ︶に、陰陽(めを)始めて遘合(みとのまぐはひ)して夫婦(をうとめ)と為る。 産(こう)む時に至りて、先づ淡路洲(あはぢのしま)を以て胞(え)とす。意(みこころ)に悦びざる所なり。故、名(なづ)けて淡路州と曰(い)ふ。廻(すなは)ち大日本豊秋津州(おほやまととよあきづしま)と曰ふ。日本、此をば邪麻騰(やまと)と云ふ。下皆此に效(なら)へ。 (日本書紀 神代上 第三段 一書第一) 国生み神話で、まず淡路島を産んだイザナ
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