文‥篠原諄也 写真‥斉藤順子 森山至貴(もりやま・のりたか)社会学者 1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に﹃﹁ゲイコミュニティ﹂の社会学﹄︵勁草書房︶、﹃LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門﹄︵ちくま新書︶。 世の中の﹁ずるい言葉﹂はどこか差別に通じている ――森山さんは大学で学生さんに﹁自分が言われてモヤモヤした言葉﹂をヒアリングしたそうですね。特にどのような基準で選びましたか? 読者にとっての取っ掛かりが多い本にしたかったので、特定の学問分野やジャンルの話だけにならないよう心がけました。女性差別やセクシュアルマイノリティ差別の事例だけでなく、血液型、障害者、ひとり親家庭などの話題も取り上げています。 ただ、どんな話題を選んでもやはりどこかで差別