中国・上海で開催された世界人工知能大会︵WAIC︶に展示されたテスラのロボット︵2023年7月6日撮影、資料写真︶。(c)WANG Zhao / AFP ︻10月29日 AFP︼米シリコンバレー︵Silicon Valley︶で人気のある﹁長期主義︵Longtermism︶﹂という思想は、人類滅亡というテーマを軸に据えて人工知能︵AI︶をめぐる議論の枠組みを提供してきた。 しかしここへ来て、﹁長期主義は危険﹂だと警戒する声が大きくなっている。人類滅亡という壮大なテーマにとらわれすぎ、データ窃盗や偏ったアルゴリズムなど、AIに関する現実的な問題を矮小︵わいしょう︶化しているという批判だ。 人類滅亡思想の歴史について著書がある作家のエミール・トーレス︵Emile Torres︶氏も、以前は長期主義に賛同していたが、今は反対の立場を取っている。 同氏は長期主義について、過去に大量虐殺やジェノサイ
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