SYNODOS JOURNAL : 新春暴論 ――﹁幸福﹂な若者を見限ろう 山口浩 私は過去に﹃いち若者の立場から、若者が何も主張しない理由を主張してみる﹄﹃若者は何も言わず、ただ去るのみ﹄という一連の記事の中で、今の日本社会は機能不全家庭の構造と共通していて、機能不全社会だということを述べたが、こちらの記事の内容は、まさに機能不全家庭の親の思考回路そのもので、非常に興味深かった。あくまでも﹁暴論﹂だそうなので、ここはひとつ﹁ネタにマジレス﹂してみようと思う。 曰く、年輩者による若者論は、都合のよい批判対象である若者を使った自分語りであると。若者を心配するふりをしながら、実際には不安なのは彼ら年輩者であり、閉塞感が蔓延する現在の状況がさらに進んだとしても、困るのも彼ら自身ではないか、と。何せ自分たち若者は、ニコ動とモバゲーと、あとは日々食える程度の収入と仲間がいれば幸福と感じることができる