昨日の平松市長を囲む会の最初の1時間は寺島実郎さん︵大阪市特別顧問︶の講演会。 寺島さんはスケールの大きい話を﹁常識的﹂という節度を超えずに話すことができる珍しい知性である。 ﹃街場の中国論﹄を書いたときは寺島さんの﹃大中華圏﹄︵岩波書店、2004︶にずいぶんお世話になった。 だから、昨日の講演もとても楽しみにしていた。 期待とおり、1時間余、たいへんインパクトのあるお話を伺った。忘れないうちに、たいせつなポイントを記録しておく。 メディアの一般の論調とずいぶん温度差があるのは次の二点 ︵1︶ 日本の21世紀の外交戦略・経済戦略のメインターゲットは欧米ではなく、大中華圏︵中国、香港、台湾、シンガポール︶と韓国である。 ︵2︶ 日本の経済的・文化的なポテンシャルはきわめて高いが、それを適切に発現するためのシステムは整備されていない。 私はどちらの論点についても寺島さんと同意見である。 寺島さ