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*本連載は書籍化のため公開を終了しました。 『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院)と『勉強の哲学――来たるべきバカのために』(文藝春秋)。今年の2大話題作の著者、國分功一郎さんと千葉雅也さんの対談を4回にわたってお届けします。
『中動態の世界』で考える 2017.08.01 更新 ツイート 第3回(全4回) 一発ですべてを変える「革命」を求めても、世界は変わらない 國分功一郎/千葉雅也 『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院)と『勉強の哲学――来たるべきバカのために』(文藝春秋)。今年の2大話題作の著者、國分功一郎さんと千葉雅也さんの対談を4回にわたってお届けします。 國分さんの言う「中動態」と、千葉さんの言う「中断」、お二人のキーワードは、「何かがガラッと変わるのでなく、中断が重なって少しずつ変化が訪れるプロセス」というイメージで重なります。 それは、政治参加の仕方にも、哲学を勉強する意義にも関わることであり……。 * * * 古代ギリシア語に「責任」という語はなかった 千葉 尋問する言語が成立して以後、われわれは責任についてぐちゃぐちゃ、いろいろ細かく、厳しく言うようになったわけですよね。じゃあ、古
ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談 2014.08.07 公開 ツイート 「私たちは、『男と女の違い』をもっと知るべきじゃなかろうか」 第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった 東浩紀/ジェーン・スー 「人生は“うっかり”と“あきらめ”の連続」だから、「計算してもしょうがない」という意見の一致を見た第1回から、次第に話題はネット論へ。いつのまにかネットは、“持てる者”は“持たざる者”を気遣いすぎる世界になってしまったようです。 (構成:福田フクスケ 撮影:牧野智晃) ジェーン 私は東京生まれ東京育ちなんですが、以前ブログで、東京に幻想を抱いてやってくる地方出身者に対する複雑な感情を書いたら、「地方出身者を疎ましく思うなんて何事だ」という罵詈雑言を、はてなのブコメなどで多数見るハメになりました(笑)。一方で、同じ東京出身者からは
ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談 2014.07.31 公開 ツイート 「私たちは、『男と女の違い』をもっと知るべきじゃなかろうか」 第1回 女性は生きるためのルールが複雑すぎる 東浩紀/ジェーン・スー 7月24日に『弱いつながり』と『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を刊行したばかりの東浩紀さんとジェーン・スーさんが「男と女の生き方」について語り合いました。意外な初顔合わせの対話は、お互いを探り合いつつ、始まりました。 (構成:福田フクスケ 撮影:牧野智晃) ジェーン・スー(以下“ジェーン”) 今、20代30代の女性と話していて思うのは、彼女たちにはメンター(お手本となる指導者)がいないということ。この先働き続けてもどうなるのかというロールモデルがいなくて不安に思っている人が多いですね。だから、私みたいなもんにも誘蛾灯に引き寄せら
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