日本語の欠点のひとつとされるものとして﹁形容詞+です﹂の問題があります。 これは標準語の敬体表現において、名詞であれば﹁犬です﹂のように﹁です﹂があり、動詞には﹁遊びます﹂にように﹁ます﹂があるのに対して、形容詞に付く適切な助動詞がないことに起因しています。一種の仕様バグかもしれません。 とても丁寧に言えば﹁楽しうございます﹂となるけれど、この﹁ございます﹂ほど丁寧でなく、もっと日常的で使いやすい語尾がほしい。京都には﹁楽し︵う︶おす﹂という表現があり、これが入って標準語にも﹁です﹂﹁ます﹂﹁おす﹂が揃っていればキレイだったんですが、残念ながら含まれていない。 それで仕方なく使われてるのが、本来なら名詞に付く﹁です﹂を形容詞に付けた﹁楽しい+です﹂という表現で、これがどうしても木に竹を接いだような印象になってしまう。とはいえ、いかんともしがたいので、最近では﹁い+です﹂も正しい日本語でいい