かつて一世を風靡した任天堂の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」が再び人気を集めている。画面が映画のようにリアルな最新のゲーム機もあるのに、なぜなのだろうか。ファミコン世代の記者が調べてみた。 「ボタンを押すタイミングが難しい」「でも、なかなかおもしろいな」――。5月下旬、都心の貸し会議室に大学生9人が集まってファミコン用のゲーム「ロックマン2」をプレーしていた。プレーヤーが主人公となり、敵を倒しながら進んでいくゲームで、発売は9人が生まれる前の1988年だ。 この集まりを主催したのは、古いゲームを楽しもうと2023年10月にできた「横浜国大関東・大学レトロゲーム・レトロサークル」。テレビで古いゲームのことを知り、興味を持った横浜国立大3年の男子学生(21)がX(旧ツイッター)で呼びかけ、36人が活動している。 男子学生は「ファミコンはコントローラーに十字形のキーと二つの