過酷なカトリック支配に対する抵抗 もう一つ忘れてならないのは、欧州がカトリックの専制支配による現代で言えば北朝鮮のような「暗黒時代」を経験していることである。 カトリックによる宗教裁判や、それに伴う拷問や処刑のむごさは読者もよくご存じだと思う。カトリック教会が雇った拷問のスペシャリストによる蛮行や、生きたまま人間を焼くという処刑方法は北朝鮮を凌ぐものであったといえよう。 このような蛮行が「神の御心」という「人間の精神」と密接な関りがある大義名分で行われたことは極めて重要である。 「神の御心」を武器に圧制を行うカトリック教会に対抗する形で生まれたのが近代科学である。火あぶりにされそうになったガリレオ・ガリレイが「それでも地球は回っている」とつぶやいた話は有名だ。 それと同様に、「唯物論」も「神(カトリック教会)」の専制支配に対抗する勢力として生まれたといえよう。 日本で「無神論」と公言するこ
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