富士重工業は11月2日、汎用エンジンなどを含む産業機器事業から撤退すると発表した。来年9月末で生産・販売を終了し、リソースを自動車開発部門の強化に振り向ける。 同事業では、1951年に旧大宮製作所(当時は大宮富士工業)が「M6型エンジン」(540cc)の生産を開始して以来、建設機械や農業機械などに搭載する汎用エンジンや、スノーモービル用などの車載用エンジン、発電機などを生産・販売してきた。今年9月には汎用エンジンの生産が累計3300万台を超えた。 だが中期計画で掲げる「スバル」ブランドの強化を加速するため、中核の自動車事業で開発リソースの増強が重点課題になっており、事業ポートフォリオを総合的に検討した結果、産業機器事業からの撤退を決めた。 一部の車載用エンジンは、顧客との供給計画満了まで生産を続ける。中国で生産委託している一部機種のエンジンは、生産継続の意向を受けて各社へ技術譲渡する。 関
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