最近のテポドンをめぐる騒動のなかで、ずっと気になっていることがある。 それは、戦争や日米の軍事同盟の強化に反対したり、自民党の政策に反対するような勢力の人たちのなかで、今回の出来事に関し、﹁アメリカによる軍事行動と北朝鮮によるミサイル発射を同様に批判する﹂というふうな言い方を、よく目にすることである。 これは、これまで自分たちが批判してきた大国の行動と、今回の朝鮮の行動とを、いわば同列に並べて非難しているわけで、どちらも国家が行なう危険な軍事行動には違いないから、﹁平和勢力﹂の態度としては一見筋が通っているようにも見えるのだが、自分のなかではちょっと引っ掛かっていた。 今日考えていて、何が引っ掛かっていたのか、少し分かったように思った。 上記のような言い方は、米軍がイラクに侵攻する直前に、共産党などが掲げて議論を呼んだ﹁テロにも戦争にも反対﹂という言い方に、ちょっと似ている。﹁テロ﹂と言っ