イスラム国(IS)によるシリア北東部ハサカの刑務所襲撃事件は1月31日、クルド人のシリア民主軍(SDF)が10日間の戦闘の末、やっと鎮圧した。戦闘には米軍も参戦、3年前のIS壊滅以来最大の戦闘で、死者は500人を超えた。ISはかつての自分たちの首都ラッカへの大掛かりな攻撃も計画していたという。今回の襲撃は残存勢力が依然顕在であることを示すものだ。 少年700人が〝人間の盾〟に 襲撃されたのはハサカ近郊の「シナ刑務所」。ISの戦闘員ら3500人が SDFの管理の下で収容されていた。うち約700人は外国人の戦闘員がISに合流した際、一緒に伴ってきた少年たち。 今は12歳から17歳に成長している。戦闘員の妻や娘たち6万人は刑務所から約60キロメートル離れた「アルホル収容所」で生活している。 刑務所が襲撃されたのは1月20日。2台の爆弾車が刑務所に突っ込み、これを合図に攻撃が始まった。攻撃したIS
2017年8月に発生したミャンマー軍主導による、大規模なロヒンギャに対する弾圧から2年が経過した。バングラデシュに逃れてきたロヒンギャの多くが早期の帰還を望むも、状況は改善されずキャンプでの暮らしは長期化の様相を呈してきた。ただ、この被害者は大流出したロヒンギャだけではない。地元住民や以前からキャンプで暮らすロヒンギャにもしわ寄せがきている。こうした状況はメディアではあまり報道されていない側面だ。 70万人以上の難民を受け入れたコミュニティ 難民キャンプがあるバングラデシュ南東部のコックスバザールは国内でも貧しい地域で、多くの住民が日雇い労働や漁業、農業などに従事している。ここに2年前、あらたに70万人以上のロヒンギャ難民を受け入れることになった。 ロヒンギャが流入した当初、地元住民は食料を分け与えたり、寝床を貸したり、洋服をあげたりして献身的に助けていた。同じムスリムであり、困っている人
高齢社会に入った韓国は、医療費支出の増加と給付の拡大で健康保険財政の悪化が懸念される中、外国人地域加入者の健康保険制度が問題を抱えていることが明らかになった。外国人健康保険の財政収支の赤字が過去5年間で2倍以上急増したのだ。これを受け、保健福祉部(省)が外国人が韓国に入って健康保険に加入した後、高価な診療を受けて帰ってしまう問題を改善することにした。 国民健康保険公団の“2013年~2018年6月までの外国人の健康保険収支の現況”と題する資料によると、13年に941億ウォン、14年に1138億ウォン、15年に1310億ウォン、16年に1716億ウォン、17年に1987億ウォンと、外国人の健康保険の財政収支の赤字が着実に増加した。外国人の地域加入者が健康保険料として納めた金額に比べ、過度な恩恵を受けていることがわかる。 1万5000倍の恩恵 ある外国人加入者は5年間300万ウォン(約30万円
トルコ軍が24日、シリア越境攻撃に踏み切った。しかしトルコの進撃は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討というよりも、シリアのクルド人の勢力拡大阻止が目的だ。クルド人にISとの戦いを依存してきた米国は越境攻撃をしたトルコを支持、クルド人の事実上の“切り捨て”を鮮明にした。クルド人がそっぽを向き、ISの壊滅が大幅に遅れる懸念が浮上している。 トルコの深謀遠慮 トルコ軍は米軍機の支援を受けながら戦車を先頭に越境し、特殊部隊など数百人の部隊を送り込んだ。攻略の目標はISが拠点として支配していた町、シリアのジャラブルスだ。ISは外国人戦闘員の流入や物資の補給のため、トルコとの国境の各地に拠点を持っていたが、次々に奪回され、ジャラブルスが最後に残った補給拠点だった。 シリア内戦の激戦地の最大都市アレッポから北東に約120キロのところに位置する。IS戦闘員の多くが同じく補給の戦略的要衝だったマンビジュか
英国のEU離脱から始まる世界の混乱の時代がやってきた。2016年6月24日の金曜日は朝からめまぐるしい変化の大荒れの一日であった。結局、趨勢が決まったのは午後になってからで、国民投票の得票率で離脱派が51.9%を取って勝利を収めたのである。前日の予想を覆して大どんでん返しの結果になった。的中することで有名な英国のブックメーカー(賭け屋)ですら読みが外れて世界中が驚いているはずだ。 さて、24日の午前中は、当社(AMJ)の株主総会が行われたが、総会中に刻一刻と開票が進み、円ドル為替は上げ下げを繰り返したが、最終段階では一気に99円台をつけるという乱高下を展開した。その間は、コモディティー(レアメタルの相場)がどのように影響を受けるのかを心配しながらの株主総会であった。レアメタル市況は政変や金融相場の変化に敏感で相場が急騰したり急落したりするから、その対応に苦慮したのである。 英国人に離脱を選
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