ファンにとって嬉しい小ネタの数々が、カットが変わるたび押し寄せてくるような作品で、劇場ではつねにニヤつきっぱなしだった。ゲームで耳にする楽曲も新旧問わず特徴的に使われており、そのアレンジも最高だ。映像としてとても楽しいものに仕上がっており、マリオのIPが持つギミック、世界観を存分に活かしきっている。こういった目に楽しい映像作りを長年続けてきたイルミネーションとマリオとのコラボレーションは大正解だったと言えるだろう。 この映画の制作にあたって、﹁マリオ﹂の生みの親である宮本茂は﹁ゲームが好きな人を裏切らない﹂こと、そして﹁ゲームを知らない人も楽しめる﹂ことを意識したと語っている。たしかに﹁ゲームが好きな人を裏切らない﹂ことには成功していそうだ。実際に本作を見た多くの﹁マリオ﹂ファンは、筆者を含めて存分に楽しんだだろう。しかし、後者についてはどうなのだろうか? この映画を﹁ゲームを知らない人も
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