博覧強記の料理人、美味の迷宮を東奔西走す! 日本の﹁おいしさ﹂の地域差に迫る短期集中連載。 前回から始まったお好み焼き編。 そう、あの﹁広島vs大阪﹂論争を避けて通るわけにはいかないのです。 お好み焼き編②﹁広島焼き﹂という呼称はなぜ地元で忌み嫌われるのか 初めて出会った広島風のお好み焼きのおいしさに、僕は大袈裟ではなく﹁感動﹂しました。少なくともあんなお好み焼きは、それまで食べたことがなかったのです。 それまで、大学の近くにあった京都風︵?︶のお好み焼き屋さんにはたまに行っていました。お好み焼きという食べ物は、いかにも庶民的なようでいてその実、お店で食べると案外安くないもの。そのお店も基本的にはそうだったのですが、しかしそこはやはり学生街の飲食店です。他のどのお好み焼きよりひときわ値段の安い、﹁学生モダン﹂というメニューがありました。しかもそれは普通のお好み焼きより一回りどころか二回りく
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