ブックマーク / essa.hatenablog.com (13)
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経営の未来 これ、すごく良い本なのだけど、致命的にタイトルがヌルイ。この本を読むべき人に届けようという意思が全く見られないタイトルだ。 私だったら、次のどちらかのタイトルをつける。 もはや﹁部長﹂﹁課長﹂には未来が無い!従業員の未来 原題は "The future of management" なので、それを素直に直訳しただけなんだけど、﹁経営の未来﹂というタイトルでは﹁経営﹂というものが何となく嫌いな人と、﹁経営﹂なんてものに未来があるんだろうか、と思っている人が、食わず嫌いをしてしまうじゃないか。 それより何より、自分は良き﹁従業員﹂になろうと思っている人がまず読むべきだと思う。 実をいうと、﹁エンプロイー(従業員)﹂という概念は近代になって生み出されたもので、時代を超越した社会慣行ではない。強い意思を持つ人間を従順な従業員に変えるために、二十世紀初頭にどれほど大規模な努力がなされ、
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﹁一般国民﹂という言葉は、エンブレム取り下げ会見の数時間後には、自然発生的にtwitter のトレンドワードになってました。問題点を﹁上級国民 VS. 一般国民﹂という形で集約させたのは、素晴しい集団知だと思います。 ﹁今は、どんなジャンルでもRemix主体の表現活動が広まっていて、佐野氏がそういう手法を積極的に用いること自体には問題はないと思う。ただ、それは旧来の著作権管理のシステムとは緊張関係にあることは意識すべきで、商業デザインであれば、素材の権利処理には細心の注意を払うのが当然である。それができてないデザイナーを選んでしまった選考プロセスには大きな問題があり、撤回にあたって、ここに反省や具体的な改善点を示せなかった組織委員会の会見には疑問が残る。透明性やアカウンタビリティを向上させようという姿勢が全く見られない。問題となった写真が内部資料であるという弁解があって確かに社内向け資料の
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ケン・ウィルバーとは何者かということをものすごく乱暴に言うと、﹁賢い宗教とは何か﹂ということを研究している人である。 現代は、賢い科学とアホな宗教の支配する時代である。今の科学は随分賢いが、昔の科学は、占星術や錬金術のようなアホな科学だった。科学はそこから随分発展したが、宗教はその時のアホなレベルで留まっている。 本当だったら、もっと賢い宗教が出て来るべきなのだが、アホな宗教が氾濫しているので、宗教はそもそも全部アホだと思う人が多くて、﹁賢い宗教﹂とは何かをみんなイメージできない。 ﹁賢い宗教﹂とは科学的な宗教かと言うとそうではない。科学にもアホな科学と賢い科学があるし、そもそも科学とは宗教とは別のジャンルである。 ウィルバーは、この乱暴な話に出てくる﹁アホ﹂﹁賢い﹂とか﹁別のジャンル﹂ということを徹底的に研究した。 ﹁アホ﹂とか﹁賢い﹂とかおおざっぱな言葉で言うと話がまとまらないので、﹁
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私は、本というものはシーケンシャルなテキストの形に収められた人間の精神そのものだと思っている。 だから、本を読むということは、単なる情報の摂取ではなくて、一つの魂との出会いだと感じている。小説だけでなく、軽いエッセイ集でも実用書でも学術書でもそういう読み方をする。どうやってもそういう読み方のできない本を読んだ時は、たとえ、そこにどんなに有用な情報がコンパクトにまとめられていても、﹁ああ、時間の無駄だった﹂と感じる。 それは、自分と本との出会いと関係があるだろう。 私には、学校というのは本当に自分に合わない場所でつまらなくて馬鹿らしくて、辛くてしょうがなかった。だから、私には高校までの記憶がほとんどない。唯一覚えているのは、古本屋巡りをして、乏しい小遣いの中から、50円の文庫本を探して回っていたこと。 当時は、地方の小都市でも古本屋がたくさんあり、どの店にもかならず、店の隅っこに古い文庫本だ
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﹁グーグルが中国から撤退か?﹂というニュースが話題となっているが、もしそうなった場合、グーグルと中国政府の間で、熾烈な情報戦が始まることになるだろう。 しかし、この情報戦は普通と違う。普通は情報戦と言ったら、互いに相手に自分の持つ情報を見せないようにしている中で、そのガードをかいくぐって、いかにそれをgetするかという戦争だ。 グーグルVS中国政府の戦いはその逆に、中国の人たちにグーグルを見せるか見せないかの戦争になる。 グーグルはこれまで、中国政府の検閲を受けいれた google.cn を提供していたけど、中国から撤退するということは、google.cn をやめて無検閲の google.com を中国の人たちに見せるということだ。 中国政府は当然これを遮断して、 google.com はもちろん、グーグルのサービスにはどれも中国国内からアクセスできないようにするだろう。 何でグーグル
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日本人は海外からやってくる危機には敏感に反応する。原油高とか円高とか新型インフルエンザとかはよく報道されるし、政府の対策が不適切だったら批判も高まる。 私は﹁成長戦略﹂として語られている問題も本来は、そういう種類の問題だと思う。 しかし﹁成長戦略﹂という言葉はヌルい。ヌルすぎる。なんか、やってもやらなくてもどうでもいいけど、やるとちょっとボーナスが増えるみたいから、気がむいたらちょっとやってみるか、みたいな感じ。 本当は、これは原油高に匹敵するような日本にとって大きな問題だと思う。原油は間接的にあらゆる製品の材料になっているから、原油の高騰はどんな産業にとっても大問題だ。 それと同じように、今、ホワイトカラーの労働力の単価が急激に落ちている。日本は直接間接にホワイトカラーの労働の成果を海外に売って食ってる国だから、これは、逆に言えば、あらゆる資源が高騰しているということだ。 ﹁成長戦略﹂と
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民主党が記者会見を開放するという公約を破っている。関連記事を集めようと思ったら、宮台さんが既にやっていた。 民主党の重大な﹁公約破り﹂はじまる 許すまじ! - MIYADAI.com Blog下のエントリーに追加します。上杉さんの論説ほか。 - MIYADAI.com Blogそして、今年の3月24日、ついに小沢一郎民主党代表︵前︶が、さらに5月16日には鳩山由紀夫代表が、それぞれの会見の中で、筆者の質問に対して、首相官邸における記者会見の開放を約束したのだ。 ﹁わたしは政治も行政も経済社会も、日本はもっとオープンな社会にならなくてはいけない。ディスクロージャー、横文字でを使えばそういうことですが、それが大事だと思っております。これは自民党の幹事長をしていたとき以来、どなたとでもお話をしますよということを言ってきた思いもございます。そしてまた、それ以降もとくに制限はまったくしておりませ
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お金とは、﹁シェアできない﹂という性質に注目して食べ物を抽象化したシステムではないかと思う。 ﹁システム﹂と言うとコンピュータを使ったものを思い浮かべてしまう人が多いが、コンピュータがなくても機能しているシステムはたくさんある。 オフィスの机の上に﹁未決BOX﹂と﹁既決BOX﹂があって、人がそこに書類を置いていくのだって立派なシステムだ。 お金はコンピュータが無い時代には立派なシステムだった。 たとえば、コンビニの店頭におにぎりとサンドイッチを何個づつ置いたら良いのか、ということには、ものすごくたくさんの要素が複雑に絡みあっている。作る側には材料の手配や製造工程でいくつも考えることがあるし、食べる側には、人それぞれさまざまなニーズがある。おにぎりが好きな人もサンドイッチが好きな人もいて、どちらでもいい人もいて、かわりばんこに食べたい人もいて、何でもいいから食えればいいという人もいる。 しか
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qwik を思い出してあげてください。。。 http://qwik.jp/ Google Waveのことを書いた記事にこんなコメントをいただいて、﹁やっぱりそう来るか!﹂と思いました。 あの記事を書きながら、qwik.jpの先進性を実感させられて、この話を記事に入れようと思っていたけど、勢いで書いたら入れられなくてどうしようかと思ったけど、まあいいやと思ってそのままPOSTしたら、やっぱり言われてしまいました。 CiNii - qwikWeb : a communication system integrating mailing lists and WikiWikiWebというこの論文、今考えるとすごいメンツですね。 qwikWebは、Waveと比べるとはるかに地味なソフトだけど、目的としている所はほぼ同じで、その同じ所へ上から行くのがWaveで下から行くのがqwikWebだと思います
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梅田さんのインタビューがすごい反響を巻き起こしているが、この喚起力は梅田さんの立ち位置と切り離せないものがあると思う。 つまり、普通の40代後半のおじさんが全く同じことを言っても、ここまで騒がれることは無いだろう。 発言の中身そのものは、意味が無いとは思わないが、一連の著作と比較したらその意味はずっと薄い。少なくとも私は、﹁シリコンバレーから将棋を見る﹂の方にずっと興味がある。 梅田さんは、しっかりと資料を集め、吟味し整理し、練りに練った文章で力を発揮する人で、褒めるにしろ貶すにしろ、そういう力作を対象にすべきだと思う。今はサバティカルの時期でそういう作業をしてないんじゃないかという気がする。そこから垂れ流される愚痴にはあまり意味がない。誰にだって緩む時期があったっていいと思う。 ただ、﹁どうして梅田望夫はこれだけの影響力を持ち得たのか?﹂ということには興味がある。 この影響力のユニークさ
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Wikiを更地から再構築したら Google Waveはいろいろな顔を持っていて、これが何であるかについていろいろな意見が出ると思うが、私は、まずは﹁更地から再構築したWiki﹂であると見るべきだと思う。 つまり、﹁一つの文書を複数の人が共同で編集する﹂ということに、理論的なモデルを与えることで、以下の特性を加えたものだ。 リアルタイム性(一文字単位で更新が反映される) スケーラビリティ(世界中の人が同時に乗っても大丈夫) 拡張性(地図や動画やチェス盤などいろいろなガジェットを貼れる) 技術的には、Google Wave は、非常に良くできた Wiki ではあるが、目新しいことは何もない。しかし、Google Wave には、もの凄いイノベーションが含まれていて、それは﹁メールは特殊なWikiである﹂という、全く新しいものの見方である。 メールとは対話ログの共同編集 メールとは普通に考えれ
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今日の読売新聞で、2008年の論壇を﹁﹃新自由主義﹄崩落の年﹂と総括していた。 これらの危機や問題には共通の根があることを、今や私たちは知っている。小さな政府を志向し、社会の隅々までを市場化し、すべてを個人の能力に帰していく﹁新自由主義﹂である。2008年は、リーマンショックでその根が掘り出され、ここ20〜30年ほど世界を席巻してきたこの思想が、もはや従来のような力を持ち得ないことを明確にした年だったといえる。 確かに、﹁新自由主義﹂に否定的な言説は広まっていると思うけど、﹁新自由主義﹂以前に回帰せよという主張がほとんどであるように思える。少なくとも、世界が変化していく中で、日本がどう変わるべきかを示すようなビジョンは見あたらない。 特に、価値観の多様化を前提として社会が変化していく方法としては、市場や自由競争に代わるものは無いと思う。 ﹁新自由主義﹂における市場化は、各自が萎縮することな
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Casual Thoughts - 一流企業の一流社員に求められる泥臭い馬力 このエントリに書かれている一流企業の実態は、細かいニュアンスも含めて私が見聞きしてきたことにとても近いと感じる。 私は幸いなことに﹁(本物の)一流企業の(本物の)一流社員﹂と仕事をする機会を頂いている。そういう方々は一流大企業の資本力、技術力などの各種のビジネスインフラと自分自身の知見、経験、スキルを卓越した思考力とハードワークによって組み合わせ、お客様、ひいては社会全体に高い価値を提供している。 バックオフィス部門の中には筋金入りのぶら下がり社員が多く、また性質が悪いことにそれを自覚していない人が多い。 大企業というのは一流の仕事をやり抜くためにはプラスアルファでタイヤを10個くらい引っ張って猛進する﹁泥臭い馬力﹂が求められるもの 私も多くの一流企業の一流社員と仕事をさせていただいた。そして、彼らが﹁タイヤを1
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